田端文豪について(前編)
時は明治・大正。
東京の片隅に、文豪たちが集った場所があった・・・
その名も田端!
というわけで、行ってきました、田端文士村。
田端は東京北部の端っこで、埼玉近くにある閑静な場所です。
山手線は一応通っています。
で、明治・大正時代にこの田端に芸術家やら作家やらが集まって、
ちょっとした芸術村のようになっていた時代がありました。
その田端の人々について展示しているのが、この田端文士村記念館。
JR田端駅の目の前にあります。
ここでは、たびたび企画展を行っているのですが、
今回は大正時代、芥川龍之介と室生犀星を中心とした作家たちについて。
作家と聞いて、田端もわりと近いので行ってきました。
田端文豪というと、チラシにもあるとおり、
の五人が主です。
(他に、菊池寛や平塚らいてうも住んでいた時期があったらしく、
館内で触れられていました)
まあ、そうそうたる面子ですな。
文アルでも好きです、田端組、とくに室生さんと朔太郎さんが。
芥川龍之介はもはや語るべくもない大文豪ですが、
館内展示によると、
『人付き合いに如才なく、親切で人見知りしない』『誰とでも分け隔てなく接する』『家の書斎には多くの文士が集まった』
・・・あれ?(困惑)
すみません、イメージと違うんですが。
どうしても、自殺した時の「ぼんやりとした不安」と『河童』や『歯車』(いずれも芥川龍之介の病んでる作品)の印象が強すぎて、暗い人だったのかな、と思っていたのがあっさりと覆されました。
帰ってからよくホロスコープを見てみると、
月と金星が牡羊座、ついでに火星は射手座と、意外と火が強い。
けっこう明るい人で、少なくとも物怖じとか人見知りはしなさそうです。
率直な物言いとさっぱりした気性で自然と周りに人が寄ってくる感じです。
室生さんは芥川さんのことを「王様」と言っていたらしいですが、
たぶん、本人はそんなつもりは一切なかったでしょうね。
というか、牡羊座と射手座だと堪忍袋の緒がまあまあ短そうなんですが、
芥川さんがキレたとかそういう話はまったく聞いたことがないですね。
ちなみに、牡羊座の金星はかなり恋愛に関して純情で情熱的です(例、樋口一葉)
芥川さんのかわいいラブレターは何かと有名ですね、ピュアラブで(笑)
芥川さん並みに意外だったのが室生さん。
『人見知りで、親友の萩原さんや芥川さんとは初めて会った時は苦手意識を持っていた』とのこと。
えー・・・
萩原さんの話は有名なのですが(萩原さんは室生さんのことを美少年と思い込んでいたのでがっかりしたらしい)、まさか芥川さんにも人見知りしてたとは。
萩原さんは親友で、堀さんやら中野さんやらは弟子だし、
正直、芥川さんより中心人物なんじゃないの?と思っていただけに、人見知り発言はびっくりでした。
で、ホロを見ると、太陽獅子座で火星が蟹座、木星が射手座。
太陽と木星はまあイメージ通りなんですが、
蟹座の火星は人見知りですね。
人付き合いは嫌いじゃない、むしろ面倒見は人一倍いいんですが、
初対面で、なんの共通点のない人とすぐに仲良くなるのは苦手、みたいな。
たとえば、中野重治とは同じ金沢出身で、すぐに仲良くなれたんじゃないかなあと思います。蟹座は地元トーク好きかと。
そのかわりに、一度知り合って身内になってしまえば何があってもわりと許せる。
蟹座は身内意識が激しくて、
味方には親身になるし、攻撃されていたら身を挺しても守るのが蟹座ですね。
ただし、それ以外の外野には冷たいけれど。
それが火星ならばなおさら。
口論している萩原さんが喧嘩していると思い込んだ室生さんが椅子を振り回して助太刀した事件(事件名は忘れましたが)とか、すごくそれっぽいと思います。
これ聞いた時は大ウケでした。
親分肌の獅子座太陽というのは納得なのですが、
あの世話焼きは、蟹座的な世話焼きだったのね・・・
ついでにいえば、室生さんは故郷(金沢)の香箱蟹が好きだったらしいですね。
他にも館内には直筆原稿とかあり、中野重治の原稿には(ある意味)衝撃を受けたりもしたのですが、続きはまた明日書きますー。