文豪とホロスコープその4 尾崎紅葉
久しぶりの更新です。
一週間ほど急性胃腸炎で寝込んでいました。
先月の終わりも同じ症状で寝込んだので、二ヶ月連続で胃腸炎です。
わたしは火星が蟹座なので、もともと胃が弱いんですけれど、
ほんとに、今後は食べものとストレスには気を付けます。
それにちなんだわけではないですが、今日は尾崎紅葉について見ます。
仲間と硯友社という結社を作り、大衆小説の基礎を築いた作家です。
弟子が多かったのも有名で、泉鏡花や徳田秋声、田山花袋も門下生でした。
35才にて胃がんで死去。連載中だった『金色夜叉』は未完となりました。
尾崎紅葉といえば、泉鏡花の師匠という意味で有名になっている気がしますが、
本人もすごい文豪です。
『金色夜叉』といえば、主人公がヒロインを蹴っ飛ばすシーンの挿絵が有名ですね。
高校の時の国語で、あれだけ異常に印象に残っています。
あれの像も熱海にあるとか、ないとか。
さて、ホロスコープです。
尾崎紅葉(1868/1/10 出生時間不明)
山羊座の太陽が火星、水星とコンジャクションしています。
紅葉師匠は、親分肌で面倒見がよく、短気な江戸っ子気質だったそうです。
太陽と火星のコンジャクション、そのまんまですね。
活動宮だから、キレるのもまあまあ早そうです。牡羊座ほどではないけれど。
山羊座の火星と太陽のコンジャクションといえば、
・親分気質でリーダーシップを取りたがる
・口うるさいけれど面倒見がいい
・頼りがいがあって、どこまでも付いて行きたくなる
みたいな感じですかね。
多分、人柄的には文豪一格好良い人かもしれない・・・
人を惹きつけるカリスマ性があったんでしょうね。
ついでにいえば、小言も多かったらしいです。
そこも水星と火星がコンジャクションらしいな、と思います。
紅葉師匠といえば、文章についても有名です。
擬古典主義と言われる雅文と口語を交ぜたような文章です。
格調高い、独特のリズムと雅やかな表現が出来るわけです。
その表現は泉鏡花に引き継がれますが、徳田秋声や田山花袋とかの後の自然主義派には相容れなかったみたいですね。
師匠のホロスコープはけっこう派手で、
山羊座の太陽と水星と火星、
蟹座の月と天王星、
これらがTスクエアを作っています。
師匠の作品は男女関係(特に女性の側)を描いているものが多いですね。
作品として一般ウケするというのもあるでしょうが、
ここに山羊座と蟹座のオポジションが関わっているんだろうと予想もできます。
基本男らしいけど、繊細な女心とかよく分かる人だったんじゃないかなあ。
『金色夜叉』なんてまさに情(蟹座)と金・世間(山羊座)との対立ですね。
文体については牡羊座の海王星がいい仕事をしているんだろうな、と思います。
芸術的感性が高いというか、雰囲気を掴むのが上手いというか。
ただ海王星、天王星あたりのハードだと気になるのは健康面ですね。
かなり人間的にわがままというか、ストレスがたまりやすそうなので、
師匠の場合は偏食がすごかったらしいですね。好きな物しか食べない。
その結果かはわかりませんが、35才の若さで胃がんです。
デビューしたのが30才前後だったからたった5年ほどの活動期間でした。
身体そんなに強くないのに、働き過ぎたんじゃないかなあ・・・
連載小説のストレスと過労で胃をやられた形ですね。
太陽と火星のコンジャクションはともかく、
蟹座の月と天王星のコンジャクションはかなりストレスに弱そうです。
多分、Tスクエアの負荷が蟹座の月には重かったのではないかと思います。
調べてみて、結構すごいホロスコープだったので驚きました。
紅葉師匠は伝統的な芸術文学の祖という感じですね。
本当は師匠の実家のこととか弟子についても話せば長くなるのですが、
今回はここまでで。それではー。