文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

太宰治の『人間失格』

読みました。感想です。

 

最初に申し上げておきますが、

わたしは太宰治がそれほど好きではありません。

むしろ嫌いの部類に入ります。

作家としてはすごいと思っています。

作品も面白いと思います。『駆込み訴え』とか『畜犬談』はかなり面白かったです。

けれど、けれど。

どうしても肌に合わないというか、感性が合わない、気が合わない。

多分、何考えているのか、腹の中が全く読めないところが気持ち悪いんではないかと。

ここまで合わないのは、他にフランツ・カフカくらいです。

カフカはまた別の理由で苦手なのですが。

自分、射手座だから双子座が苦手なんですかねー、でもサガンとかは好きですよ。

あ、太宰は好きではないですが、漫画の『文豪失格』の太宰は面白いと思いました。

3巻まで出ています、良ければ読んでみてください。

 

太宰治、って今(恐らく漫画やらゲームやらのおかげで)人気が出ている作家ですが、

これほど理解が難しい人もいないんじゃないかと思います。

本読む前にホロスコープ見たところ、

双子座の太陽、水星、冥王星がコンジャクション

蟹座の月、金星、海王星がコンジャクション

もう笑うしかない。しかも苦笑い。

病んでます。この時点で、かなり病んでます。

太陽や月と冥王星アスペクトきつい人(コンジャクションとかハードとか)は、

心身のストレス負担が重い人も多くて、自殺する人が多いらしいですが、

さすが玉川上水

というより他にない。

あと、月はかなり女にモテそうだなと思いました。

はー、むかつく。

 

で、『人間失格』ですが、

ここで書いてあることを、ホロスコープに照らし合わせると、

だいたい合ってるんじゃないかなあ、と思います。

自分も水星と冥王星のコンジャクションがあるのですが、

冥王星は全てを隠します。

隠すために本音は絶対に言いませんし、嘘も平気で吐きます。

自分の場合は蠍座の水星なのでむっつり黙るわけですが、

双子座の場合は持ち前のコミュニケーション力と話術で乗り切るみたいですね。

作品内で、「人とどう話せばいいのか、何を考えているのか分からない」

みたいな文章が出てきましたが、

あれは観察力がありすぎて、かえって見えすぎるからだと思います。

あと、何故か異様に女にモテた件。

彼が優しかったからでしょうね。あと、弱々しかったから。

守ってあげたくなるというか、自分が支えてあげたくなるというか、

女性は男性の強さではなく、弱さに惹かれるものです。

さすが蟹座の月、金星、海王星のコンジャクション。

ひも男街道まっしぐらって感じのアスペクトですね。

 

太宰治は皆が思っていたように、本当に明るい人だったのか、

それとも、『人間失格』で述べているように演技なのか。

作品とホロスコープを見る限りでは後者だと思います。

 

だから、表面上装っていた明るくてお調子者のコメディアン太宰は、

全て幻だった、と言いたいところなのですが・・・

 

たぶん、この『人間失格』に書いてあることもすべて真実ではないと思います。

ひょっとしたら、本当に根っからお調子者の太宰がこういう人格を装って書いた可能性すらあるわけです。

本音と本心はマジで誰にも見せない。

だから気持ち悪いんだよなー、こいつの作品。

何考えているのか、ちっとも分からない。

そこが魅力になってるのかもしれないですがね、実際。