文豪とホロスコープその10 泉鏡花
今日は泉鏡花です。
尾崎紅葉の弟子で、独特の幻想的・伝奇的な世界の小説を書きました。
小説家としてというより、
怪奇現象信仰、超潔癖症、師匠大好き、兎好き、と作品以外でのエピソードが濃い。
Wikipedia参照して例をあげてみると、
・好物のアンパンは火で炙ってからでないと食べず、持ち手の部分は必ず捨てた。
・生ものやエビ、タコなどの見た目が気持ち悪いものは食べない。女子か。
・豆腐の腐が嫌いで府と書く。(『湯どうふ』というエッセイも全部「豆府」)
他にもたくさんあります。本人の方がもはや作品より印象濃い。
代表作は『高野聖』『夜行巡査』『外科室』など。
泉鏡花(1873/11/4)
蠍座の太陽。まあ納得です。
蠍座はミステリアスな雰囲気が大好きで、ホラー・推理ものが得意です。
月は牡羊か牡牛。
出生時間不明なのではっきりとは言えませんが、
月と海王星がコンジャクションしている可能性があります。
とすれば、幻想的な雰囲気にぴったりだし、
生涯母を慕い続けていた(月は母親を示す)、
というエピソードが思い当たりますね。
太陽と月がオポジションしている可能性もありますし。
とはいえ、残念ながら出生時間不明なのですが。
他、気になるのは、
と、地のグランドトラインになっています。
ここからは自分の推論ですが、
昔に誰かから言われたことを後生大事に守っている、
一回本当だと思ったことは、迷信でもなんでも絶対に疑わない、
ということに由来するのではないか、と思います。
兎好きも、小さい頃母親に大事にするよう言われてのことと聞きます。
その頑固さが妙に地属性っぽいなあと思います。
少なくとも、潔癖症に関しては乙女座の木星のせいな気がしてなりません。
泉鏡花の小説の文体についてですが、
水星は射手座です。
『高野聖』では、しっかりした描写もさることながら、
ある種のノリの良さというか、リズムの良さがありました。
しかし、山羊座の火星か、
師匠譲りの古典文学っぽさに通じる部分もあります。
他にも地のグランドトラインの影響か、状況描写に優れている。
とくに、ちょっと不思議なシーンに関して。
中島敦が「泉鏡花を読まないのは日本人として勿体ない」的なことを言いましたが、
中島敦は牡牛座ですから、
たぶん地属性っぽいところが気に入ったのだろうなあ、と思います。
残念ながら、わたしはあまり泉鏡花の良さがわかりませんでしたが・・・
泉鏡花は月の位置でだいぶ見方が変わってしまいそうなので、
ぜひ出生時間が知りたい文豪ですね。
どこかで、誰か書いてないものかなー。