文豪とホロスコープその15 高村光太郎
高村光太郎は日本の詩人です。
有名な詩は「道程」「ぼろぼろな駝鳥」「レモン哀歌」などでしょうか。
教科書に載っていたのをよく覚えています。
代表作は『道程』『智恵子抄』などの詩集の他に、多数の芸術作品があります。
高村光太郎は詩人であると同時に、芸術家です。
もともと父親が彫刻家だったこともあり、
画家・彫刻家としてアメリカ、ヨーロッパに留学していた時期もあります。
留学後、旧態依然とした日本に反発して、一時期荒れました。
父親に反抗し、酒を飲み、女を買い、その頃には大分荒れていた『パンの会』に参加しました。
その荒れた生活から救い出してくれたのが後に妻となる智恵子さんとの出会い。
結婚後、二人で芸術に没頭する生活が続きます。
生活は貧しかったけれど、愛する智恵子と二人きりの世界で、本人はとても幸せだったでしょう。
が、その生活も長くは続かず。
生活苦や実家の破産等あり、智恵子がだんだんと精神を病むようになります。
最後は「レモン哀歌」にあるように、精神病院で亡くなります。
妻の死後、戦争詩を書いたり、終戦後は芸術家としても活動しました。
高村光太郎(1883/3/13 出生時間不明)
太陽は魚座、月は牡牛座。
はい、芸術家らしい組み合わせですね。
イタリアの彫刻や音楽を思わせる感じです。
天王星は改革の星で、旧式を破壊するような激しさがあります。
父親及び日本の旧態依然に反抗したのは、この辺りに原因がありそうですね。
水星、金星、火星と同じく改革を意味する水瓶座に入っていることもあって、
芸術にも詩にも、常に新しさを目指すスタイルという感じです。
太陽はともかく、月にけっこう問題があります。
愛が重い・・・
かなりのヤンデレが予想されます。一歩間違えるとストーカーになるような。
しかも不動宮の牡牛座だから、ほんと一生愛し続けるような。
それこそ生きている時から、崇拝の対象のように居続けたのでは。
死後も奥さんを思い続けた純愛と語られていますが、
これを見ると、ちょっと違った風に見えてきちゃうかな・・・
ちなみに、奥さんの智恵子さんのホロスコープ(1886/5/20)では、
ちょっと病みやすそう。
・・・似たもの夫婦ってことでしょうか?
『智恵子抄』の中では
「あどけない話」とか「レモン哀歌」とか、けっこう好きな歌も多いのですが、
ちょっと違った風に見えてきちゃうような・・・
純愛に?か「」が付いてしまいそうです。
この牡牛座の偏り具合からすれば、芸術家としては(多分)優れていたのでしょう。
ちょっと作品に厳しいところはあったかもしれませんが、
その分、真剣に取り組んでいたのでは、と思います。
他、有名なエピソードとして、
「ニューヨークに留学中、作品にいたずらをしてきたクラスメイトと喧嘩になり、
鍛えていた柔道で、レスリング経験のある相手に勝った」
というものがあります。
アメリカ人ってかなり体格良いはずですが。
高村氏は後に、サンドウ式体操で身体を鍛えていたお陰、とのたまったそうです。
いやいやいや、身体鍛えてどうにかなる問題なの? と思いますが。
ホロスコープを見ると、
高村氏は水星と火星がコンジャクションしています。
志賀直哉と同じです。
高村氏は誕生日が志賀氏とおよそ二〇日違いで近いのですが、
志賀氏もスポーツ万能で自転車大好き、身体も頑丈だったそうです。
なるほどなあ、と思いました。