文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープその20 谷崎潤一郎

祝・20回目は日本の大作家、谷崎潤一郎です。

代表作は『刺青』『痴人の愛』『細雪』など。

 

谷崎氏といえば変態・マゾヒスト。

耽美派と言って、小説に美しさや芸術性を追求した人です。

「女性にいじめられたい」欲求があったのか、作品内では

冴えない男性が奔放で女王様然した美しい女性の奴隷になる、

という作品が多々見られます。

例えば『刺青』『痴人の愛』『春琴抄』、全部代表的な作品ですね。

実際に奥さんに対して、そういう手紙も書いているとか。

 

一方で、探偵小説やミステリー風味の作品を書いたり、

日本の古典や文化について造詣が深かったり、

源氏物語の現代訳、『陰影礼賛』などの随筆など、手広い作風の作家です。

谷崎氏本人に関しては、かなりキャラが濃いのでここには書き切れませんが、

ちょっと調べると、あれこれ出てきます。

有名なのは作家の佐藤春夫と奥さんを巡るあれこれ(小田原事件)、

坊ちゃん育ち、大食い、地震嫌い、運動神経が超悪かったなどでしょうか。

結構、色々やらかしてます。

そういえば、芥川龍之介と作品の筋云々でもめたことがあるそうですが、

実際は仲が良かったらしいですね。

銀座に二人で珈琲を飲みに行ってレコードを聴いたりしたらしいです。

 

谷崎潤一郎(1886/7/24 出生時間不明)

太陽は獅子座です。月は牡羊座か牡牛座。

月はエピソードからして牡牛座かなあ、と思いますが。

ぱっと見は、前半星座に偏っていますが、まともです。

変態というから、てっきり月や金星や火星のきついアスペクトがあるんだろう、

と思っていましたが、そうでもないです。

どちらかといえば、太陽のアスペクトのが多いです。

双子座の海王星冥王星セクスタイル

天秤座の木星天王星と同じくセクスタイル

太陽中心の小三角を作っています。

ついでに言えば、水星・金星がセクスタイルで、太陽とはセミセクスタイル

かなり複雑なホロスコープをしています。

獅子座の太陽は、ルーラーだけあっていかにも力強そうです。

それに木星やら大惑星の恩恵が集まっている。

しかも、かなり芸術性の高そうな星が多い。(海王星、天秤座の木星天王星

・・・けっこう、この人すごいんじゃないだろうか。

この創造力とパワーが、

79才という老年になっても作品を書き続けた大作家となった秘密なのかもしれない。

そういえば獅子座って、個人的に大食いの印象があります。

 

火星・木星天王星と天秤座が多めなのも重要です。

金星が守護星の天秤座は美を追究するサインですが、

作家としては、綺麗事な美とは異なる美を求める傾向があると思います。

たとえば天秤座の主な作家に、オスカー・ワイルドがいます。

『ドリアン・グレイの肖像』の作者で、海外では耽美派の代表とされています。

天秤座は美的感覚に優れているとよく言われますが、

不思議なことに、醜さやグロテスクと表裏一体となった美しさを描いています。

谷崎氏の場合は文章の端々から見える芸術性はもちろん、

かなり独自の美的感覚を追求しているのだろうと思います。

それは『刺青』を読むとわかる気がします。

耽美派と呼ばれ、退廃的・芸術的な作品を書いた谷崎氏らしいと思います。

 

さて、谷崎氏といえばエロですが、

これは蟹座の土星と天秤座の火星の影響が強いと思います。

この組み合わせは激しいです。

コンプレックスが元になって、あまり性的に普通じゃないというか。

それがいじめられたい欲求に繋がっている・・・とも考えられます。

蟹座の土星なのも興味深く、

人妻などの家庭的な女性、慎み深い女性らしい女性、母性あふれる女性、

そういう女性に何かコンプレックスがあったのかもしれない。

そう考えると四姉妹で性格の分かれる『細雪』は興味深い。

(読んだことはないのですが・・・)

ちなみに、火星・土星のスクエアは、

探偵作家の江戸川乱歩にもあるんですが(牡羊座火星・蟹座土星)、

エロ・グロ・ナンセンスって感じですね。

乱歩氏の『陰獣』という作品内にはSMプレイが出て来ます。

ちなみに作品から見ると谷崎氏はMで、乱歩氏はSです。

 

ほんと、情報が多すぎてまとめきれないですが、

さすが大谷崎、という感じです。

最後に、芥川龍之介と物語の筋でもめた話ですが、

水のエレメントが中心で、叙情的・詩的な芥川氏と、

風のエレメントが中心で、双子座の金星の谷崎氏は

残念ながら話が合わなかっただろうと思います。

どちらが正しいではなくて、互いの在り方として対立せざるを得ない。

この二人を比較してみても面白いです。

芥川氏については、また後日。