文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープその21 萩原朔太郎

萩原朔太郎は日本の詩人です。

代表作は『月に吠える』『青猫』など。

 

群馬県の医者の息子として生まれました。

1日に生まれた長男だから、朔太郎と名付けられたそうです。

小さい頃は甘やかされて育てられ、超恐がりで、

小学校時代から気が弱くていじめられっこだったそうです。

大学には何度も入学したものの、何度も落第してしまいした。

原因は人間関係だったそうです。

ですが、詩人としては認められることができました。

 

萩原朔太郎で詩以外に有名なのは、

かなりの人見知りだったこと、

かなあと思います。

本人も『僕の孤独癖について』という文中で語っています。

昔から一人で過ごす方が気が楽、

と言っているわりに、

詩人の北原白秋を師と仰ぎ、同じく詩人の室生犀星は生涯の親友。

他に、三好達治堀辰雄芥川龍之介江戸川乱歩などど交友がありました。

人見知りを自称しているわりに、けっこう人から好かれていると思います。

 

あとは西洋趣味でしょうか。

実家の物置を西洋風に改造して書斎として使っていたとか、

日本に三台しかないマンドリンを取り寄せて、かなり上手に弾いていたとか、

 

萩原朔太郎(1886/11/1 出生時間不明)

蠍座の太陽、山羊座の月。

あー、と思います。

蠍座には水星、金星も入っているのですが、

水星が牡牛座の海王星冥王星オポジションしています。

蠍座の水星はけっこう慎重派で、人に容易く心を開かないのですが、

それが海王星冥王星で増幅されている感じですね。

水星と海王星は、話している間もあれこれ想像とか妄想することが好きで、

水星と冥王星は、人の気持ちを先読みすぎて苦しむことが多いというか、

そんな感じがします。

相手の気持ちや感情を気にしすぎて、人と一緒にいるのが苦痛に感じる。

前述した『僕の孤独癖について』でも、だいたいそういうことが書いてあります。

 

山羊座の月も、どちらかといえば、あまり社交的ではないと思います。

子供時代は病弱で神経質だったらしく、それは大人になって詩にも表れていますが、

あまり安心できる子供時代じゃなかったのかもしれません。

あとは月に天王星がスクエアしているのも、関係があるのかも。

ひねくれ屋というか、素直じゃないというか。

学校を転々としている時代に、熊本から岡山、故郷の群馬など、

かなり各地を転々としているのも、ちょっと良くなかったのではないかと。

蠍座にとって一番大切なのは安心できる場所です。

できれば一人きりになれる自分の部屋とかあれば最高です。

実際に、朔太郎氏は仕事中は書斎に家族を入れるのも嫌がったそうです。

自分も蠍座水星と冥王星のコンジャクションがあるのですが、

超人見知りで、人と喋ることが苦手です。

日本作家の中では一番、朔ちゃんにシンパシィを感じています。

 

けれど、水星と海王星アスペクトで詩の才能は十分以上ですね。

(ついでに、音楽の素養もありそうですが)

萩原朔太郎の詩はけっこう独特で、

神経質で、病的なほど繊細と評されています。

『月に吠える』では『竹』という歌とか、『ばくてりやの世界』とか、

こういうところは蠍座っぽいなあと思います。

ものすごく対象を凝視している感じがします。

あとは、孤独や死を意識した詩も多く、

『悲しい月夜』『死』『さびしい人格』、

このへんの詩は水星と冥王星アスペクトらしいです。

ついでに、朔太郎氏は推理小説が大好きで、

ドストエフスキーやE・A・ポーを愛読していたそうです。

ここにも蠍座を感じる・・・

 

そんな人見知りの朔ちゃんですが、

40代の後半を過ぎてから、明治大学の講師になったり、

講演や座談会もこなすようになりました。

ええ、人見知りなのに大丈夫? と思いましたが、

朔ちゃんの木星は天秤座にあります。

人生経験を積んで、木星期に入ったことで、

人付き合いスキルA+の天秤座の木星を使えるようになったのだなあ、

としみじみ思いました。