文豪とホロスコープその31 三好達治
三好達治は日本の詩人です。
代表作は『測量船』『駱駝の瘤にまたがって』など。
大阪出身で、幼少期は病弱だったそうです。
その後、三高(京大)から帝国大学に進みます。
たしかこの辺りで萩原朔太郎の詩を読んで感動、
また、そこで友人の梶井基次郎に出会いました。
その後、萩原朔太郎に会い、師事。
朔太郎は見知らぬ人と会う時には三好氏に用心棒を頼むなど、
実に頼りにしていたようです。
また、朔太郎の妹であるアイに一目惚れします。
ですが、家族の反対に遭い、就職するものの会社が倒産し、
婚約は失敗し、それぞれが別の人と家庭を持ちます。
諦めきれなかった三好氏は彼女の夫の死後に再度求婚。
しかし、この結婚はあまり幸せな結果にはならなかったようです。
また、太平洋戦争の際には戦意高揚の詩を作ったとして、
戦後に批判を受けたこともありました。
詩から受けるイメージからすると、真っ直ぐ過ぎる人って感じでしょうか。
そういえば、
先日、買いました。『月に吠えらんねえ』。詩人漫画の。
あれを読んで三好達治氏の好感度が上がりました。
文アルの影響もあって、三好くんと呼びたくなります。
『月吠え』は文豪漫画の中では、今のところ一番気に入っています。
もともと自分、萩原朔太郎好きですしね。
ちょっと内容は病んでますが、おすすめです。
三好達治(1900/8/23 出生時間不明)
太陽は獅子座で、月も獅子座。
めっちゃ熱い。
ご本人はどういう方だったかよく知らないのですが、
文アル、月吠の三好くんのイメージにはぴったりです。
純粋で、熱血漢で、やや単純で、頑固で持論は絶対に曲げない感じ。
ていうか、全体で火のエレメントが6つです。
風は大惑星で、地はゼロ。辛うじて水の蟹座に金星と火星。
真っ直ぐなのは良いんですが、たまに熱くなりすぎそうっすね・・・
たまに、思い込みや理想が強すぎて現実ばなれしてしまったり。
自分の尊敬している師匠である朔太郎の作品でも厳しく批評したり、
朔太郎の妹さんを巡るあれこれを見ても、
そういう傾向があったのかなあと思います。
三好氏の詩は、自然を見ても人を見ても、
自分で受けたイメージを言葉にしている、という感じですね。
叙情的だと評判ですが、
叙情の意味が自分の感じたこと、思ったことをそのまま言葉にすることだったら、
もっとも純粋な叙情詩人と言えるのではないでしょうか。
ぱっと一瞬の感じを掴みとるなら、火属性ほど向いているサインもないでしょう。
ただし、感じや思いはすぐ消えてしまうので、
代わりに、思想や意味が掴みにくい。
地のエレメントがないことも影響しているのかも。
三好氏の詩の中に『砂の砦』という詩がありますが、
まさにそういう感じ。
ちなみに、敬愛する師匠の萩原朔太郎は蠍座で、正反対のタイプです。
どちらかと言えば三好くんの詩は、同じく獅子座の室生さんの方に似ている。
さらにいえば、朔ちゃんと室生さんの師の白秋先生は水瓶座で、
それぞれ、まったくタイプが正反対なのが面白いですね。
というか、日本の詩人は不動宮多いですね。
さて、色々と批評の厳しい戦中詩のことに少し。
当時の風潮とか事情とか空気とかがあってのことなので悪いとは言えないのですが、
戦争に積極的に協力した、と言われている作家さんの中に、火属性が強い人がいます。
とくに獅子座。
獅子座は正義を重んじる火のエレメントで不動宮です。
不動宮は自分のテリトリーを大事にするところがあって、
獅子座も例外ではなく、自分の周りの人間や、所属する組織や、
生まれた国を守ろうとする。
だから、祖国の勝利や正義を純粋に信じて、
そういう詩や小説を発表したのかなあ、と思います。
論じるにはちょっと難しい問題ですが、
彼らには彼らなりの信念や正義があったのだと思います。
それが客観的に正しいか正しくないかはともかくとして。
しかし、獅子座にとって「客観的」というのは、一番遠い言葉でしょうね。