文豪とホロスコープ

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文豪とホロスコープその33 中野重治

中野重治は日本の詩人、小説家です。
プロレタリア文学者としてがとくに有名で、

戦後は参議院議員をやっていたこともありました。
代表作は『歌のわかれ』『梨の花』など。

 

福井県出身で、
学生時代、関東大震災で金沢に避難していた室生犀星に弟子入りしました。
その後、田端に住んでいた堀辰雄とともに『驢馬』という同人誌をはじめました。
芥川龍之介とも面識があったらしいとか。
同人誌と前後してプロレタリア文学の活動をを始めました。

中野重治といえばプロレタリア文学者として有名です。
昭和初期の日本では、プロレタリア文学が最盛期を迎えました。
労働者の、労働者による、労働者のための文学。
他に『蟹工船』の小林多喜二、『太陽のない町』の徳永直が有名です。

ですが、プロレタリア文学への弾圧は徐々に厳しくなります。
文学活動をしているだけで逮捕や投獄をされるようになり、
小林多喜二も獄死します。
中野重治も転向を条件にやっと出獄することができました。
この後に続く時期に書いたものは転向文学と言われ、
ひとつのジャンルになっています。
戦後は共産党に入党し、政治家としても活動しました。


中野重治(しげはる、田端時代はしげじとも)について、
堀辰雄が書いているものがあります。
二人は仲が良かったみたいですね。
この頃(『驢馬』同人時代)は、重治は詩を書いていたのですが、
この詩が結構激しいです。

詩人は詩人でも、プロレタリア詩人です。
『お前は歌うな』とか『帝国ホテルⅠ・Ⅱ』とか。
詩というと、自然詩とか叙情詩がほとんどのイメージだったので、
これだけ現実的な詩に、自分はたいそう驚きました。
あとは字が汚かったらしいとか。
田端文士記念館で見てきましたが、
でかくて豪快で、たしかに読みにくい。

 

中野重治(1902/1/25 出生時間不明)

太陽は水瓶座、月は獅子座(確定)。
水瓶座には水星・火星のコンジャクションも同座していて、
かなり水瓶座が強めです。
水瓶座のテーマは革命・改革ですから、
なかなか意味があるのではないでしょうか。
水瓶座は正義感というか、理想主義なところがあって、
間違っていることを放っておけないところがあります。
詩や批評が激しい調子で、たまに攻撃色すら帯びるのは、
水星・火星のコンジャクションかな、とも思いますが。
水瓶座の火星は、かなり言葉の切れ味が鋭そうです。
ちなみに、この水星火星は獅子座の月とオポジションそうです。
ますます激しくなりそうな・・・

他、木星土星山羊座でコンジャクションしています。
グレートコンジャクションですね。
政治家としての活動もしています。
文学者としては珍しいな、と思うのですが、
たしかに山羊座ならば現実に影響を与える手段を取ると思います。

他、気になったのは射手座の天王星冥王星です。
1900年代はそもそも大惑星がきつい配置になることが多いのですが、
この辺りは革命思想っぽいなあ、とも思います。
射手座の天王星がそもそも自由のための革命っぽいから?でしょうか。