文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ海外編その1 H・C・アンデルセン

お久しぶりです。

(趣味の)小説のプロット作りのため、久しぶりの更新です。

日本の作家がおおかた終わった(まだまだ残ってますが)ので、

日本以外の作家に入っていこうと思います。

 

とはいえ、日本に比べて世界は広いです。

英米文学、フランス文学、ドイツ文学、ロシア文学とジャンルも様々。

どこから手を付けていいやらなので、純粋に好きな作家から始めます。

というわけで、童話で有名なアンデルセンです。

何が好きかと言いますと、作品と、あとは生涯がやたら面白いから。

代表作は『人魚姫』『みにくいアヒルの子』『雪の女王』など。

 

本名はハンス・クリスチャン・アンデルセンと、やたら長い名前です。

北欧はデンマークの、貧しい靴職人の家に生まれました。

小さい頃は母親に溺愛され、夢見がちでお人形の服を作るのが趣味という、

女の子みたいな少年でした。

 

10才くらいの時に大好きだった父親が亡くなって、

クリスチャン(こっちが通称らしいです)少年も働く必要が出てきました。

そこで何を思ったのか、都会に出て演劇関係の仕事に就こうと考えます。

何しろシェイクスピアの大ファンで、街の路上で真似事をするくらいでした。

そして、クリスチャン少年の特技は歌でした。

女の子みたいな綺麗な高音だったとか何とか。

それを活かして、オペラ歌手になろうと一人で首都のコペンハーゲンに行きます。

当時14才で、大成功と出世を目指して旅立ちます。

 

その行動力は素晴らしいのですが、現代で言えば、

大物ミュージシャンになろうとして都会に出る田舎者です。

当然上手くいくわけもなく、

そうこうしているうちに自慢の高音も声変わりしてしまい、

俳優への夢は途絶えます。

いや、声変わりははじめに考えとこうよ、とも思いますが。

その後も職を転々としたり、スポンサーのお陰で通った先の大学で、

校長先生にいじめられたり、様々な苦労を重ねて、

やっとこさ童話で成功します。

 

ここまででもツッコミ所が多くて結構面白いのですが、

伝えられているエピソードがまた面白い。

超神経質だったらしく、旅行好きでしたが、火事に遭ったときに逃げるために、

常に荷物の中にロープを入れていたとか、

死んでいると思われて生き埋めになった男の話を聞いて、

「寝ているだけです」と書いたメモを枕元に置いておいたとか、

その他もろもろ、ネタには事欠きません。

あとは女性と上手く付き合えないことが悩みで、

何度も失恋を繰り返して、結局生涯独身だったとか。

しかし、この女性関係については複雑な事情があるらしいです。

それについては、後で書きます。

 

H・C・アンデルセン(1805/4/2 1:00)

海外の作家は日本と違って出生時間が分かっているのが良いですね。(一部例外あり)

お陰で、アセンダントもハウスもわかります。

太陽は牡羊座で、月は牡牛座。

太陽に水星がタイトにコンジャクション、加えて土星もきつくオポジション

ここがけっこうすごい。

前述の通り、この人は結構な苦労人です。

 童話で成功したのが、30近くになってからでした。

どうして苦労していたかというと、もちろん貧乏な家出身ということもあります。

当時は今と比べものにならないくらい階級意識や生まれが重要でしたから。

ということもあるのですが、主に

人の話を聞かないことと空気を読まないこと、

なんじゃないかなあ、と思います。 

そもそも、ろくに教育も受けてない子供が後ろ盾もなく都会に出ようと考えるのは、

周りの大人の忠告を聞かなかった結果ですね。

苦労するのが目に見えているけれど、

その苦労と無鉄砲があってこそ、階級を飛び越えて成功できたという。

 

ここらへんは実に牡羊座らしいのです。

牡羊座は成功できるかどうか、人からどう思われるかよりも、

自分がしたい、したくないという熱意で物事を判断します。

この時に何を言われようと、まったく耳に入らない。

だから失敗も多いし、案外傷つきやすかったりするのですが、

不可能って言われても何度でもチャレンジする。

ついでにいえば、射手座の木星アセンダントもその傾向が強いです。

太陽、水星と木星はトラインなので、けっこう楽観的にやってたんでしょうね。

あとは旅行好きというのも納得です。

というか、火属性めちゃくちゃ強いな、この人。

 

太陽と水星がコンジャクションしている人は自分の経験から話を作るのが達者です。

 この人の書いた童話はいくつかご存じだと思いますが、

けっこうな数の童話が実体験を含んだものらしい、です。

みにくいアヒルの子』とかが典型的です。

一番有名な『人魚姫』もそうなのですが、

これは失恋経験を話にしたらしいのです。

その相手は実は女性ではなく・・・という説があります。

男性にかなり親しげな手紙を送っていたそうです。

しかし、もちろん想いが届くわけもなく、その相手は結婚します。

その痛手から『人魚姫』は生まれた、という(笑)

太陽と土星がコンジャクションかオポジションしている作家って、

どことなく同性愛者が多い気がします。(全員ではないです、もちろん)

江戸川乱歩川端康成サマセット・モームなどなど。

だから根も葉もない噂じゃないなあ、と思うのですが、

『人魚姫』好きとしては・・・まあ複雑です。

 

そういえば、この人の金星は魚座です。

だからか、『人魚姫』はかなり魚座っぽい話です。

海、憧れ、純粋な愛、自己犠牲など、キーワード掘り出すとそういう感じがします。

そもそも人魚そのものが魚座っぽいです。

もちろん他の要素もあるのですが、それについては機会があれば書きます。