文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

朔ちゃんのこと

月に吠えらんねえ』を読んでいてふと思ったのですが、

朔ちゃんって、理論好きだよな、と。

詩論はもちろん、性やら日本の文化や教育に関しても語っている。

以前に童話と子供について書いていたのを読んで、

よく言った!と感動したことがある。

理論が好きというより、自分の考えを言葉という「形」にすることで確認している、

・・・のかもしれない。

 

萩原朔太郎はエレメントではかなり水が強いのだけれども、

月は山羊座で、蠍座の水星と牡牛座の海王星オポジションしている。

風は木星の天秤座と、月とスクエアしているだろう天王星

そして水星とやはりオポジションしている冥王星

けっこう重要なところに地や風が入ってきているわけで。

「形」にするための素地はちゃんとあるわけだ。

 

この中では、とくに、水星関係が一番重要だと思う。

蠍座は察知能力が高くて、蠍座の重要な星は「霊感がある」とすら聞いたことがある。

それくらい勘が鋭くて敏感ということだろうけれど。

敏感。

朔ちゃんの水星は海王星オポジションしている。

不安やらなんやら、形のないものを察知する能力が凄まじいのだと思う。

しかも、冥王星が絡んでいればなおさら。

徹底して集めてしまう。

また、冥王星が絡むと何かと不吉になる気がする。

たとえば死、とか。

冥王星は目に見えないほど大きなパワーを司るけれど、

人間にとって一番大きなものは生死、

と言う面もある。

心理学でいうタナトスというやつで、人間の心理の中には常に死への衝動がある、

らしい。

朔ちゃんの詩には、それを強く感じる。

同時に、タナトスの反対はエロスといって、こっちは生への衝動と言えるのだろうか、

エロスという名前からも分かるように、

種の保存の観点から、「生」は「性」と繋がっている。

性といえば蠍座のテーマであり、朔ちゃんの得意なテーマでもある。

話が逸れたけれど、海王星冥王星的なテーマを蠍座の水星でキャッチして、

だけど形にならないものを抱えているのは苦しいわけで、

それが死とかに関わるならなおさら重いわけで、

形がないものをなんとか「形」にしようとして、

自然と理論好きみたいに見えるのかなあ、と思った。

そうしようとした結果、あんなに病んでる詩が出来たのだろうけれど。

 

詩人はそもそも海王星とのアスペクト多いなあ、と思う。

この海王星がどういうサインで、どういう星と関わっているかで作風は変わる、

のかも。

海王星は「詩人の星」だから?

このへんについてはいつか考えてみたいなあ、と思う。