牡牛座作家について
不思議と牡牛座作家は稀少です。
手元にデータのある210人中、太陽星座が牡牛なのは12人。
全体の5%です。ちなみに最高値は水瓶座の28人。
感覚的な牡牛座だから、文章にして書くよりも見える形にすることが得意だから?
それと関連して、劇作家の多い星座でもあります。
代表的な人物としては世界三大文豪に入るシェイクスピア。
デュマ・ペール(月牡牛)や近代劇の父であるイプセン(月牡牛)など。
また作家としても、芸術に縁の深い人が多いです。
彫刻家でもある高村光太郎(月牡牛)や、絵の展覧会を開いたことのある武者小路実篤など。
目に見える、触れられる形で表現することは牡牛座の得意とするところですが、
この豊かな感覚を文字で表現しようとするとどうしても制限を受けます。
その上でどう表現するのか。
牡牛座の作家は数が少ないながら面白いなあ、と思います。
牡牛座作家の特徴としては、まずもって五感の豊かさが挙げられます。
けっこう詩人・歌人が多いですが、
その中では北原白秋(月海王星牡牛)がトップかなあ、と思います。
他、与謝野晶子(月海王星牡牛)、佐藤春夫(水星牡牛)など、
感覚的だったり、音楽的だったり、官能的な感じのする人が多いです。
作家の方ではバルザックや樋口一葉など、
描写の細やかさと美しい表現に魅力があります。
文章が長く、読み応えのある人が多いようです。
牡牛座が強い作家の文章を読んでいると、
頭の中の光景をそのまま紙に落とし込んでいるんだろうなあ、
と思うことがままあります。
豊かな感覚と表現力、あとはぴったりの言葉を探す忍耐力
これらがあってこその作品です。
文学は言語を用いた芸術という見方がありますが、
牡牛座の文学は長い時間をかけて作った芸術品、
という感じですね。
あとは、不思議と古典的だったり、
伝統的な表現に引かれる傾向があるのかなあ、と思います。
探偵小説で有名なコナン・ドイル(水星牡牛)は歴史小説を書くのが夢で、
かなり古典的なものを書いています。
中島敦は漢文の影響を受けた文章が特徴的で、美しい文章の例によく挙げられます。
樋口一葉も古文混じりです。おかげで現代人は読むのに苦労しますが。
山羊座や蠍座ほどではないんですが、
牡牛座も先祖代々受け継がれてきたものを守っていく、
ということに関係が深いのかなあ、と思います。
生家と対立のある人がいたり、
母親に対して執着が強い人がいたり(特に月牡牛に多い)。
受け入れるか、受け入れないかは人によりますが、
それが個性や書き味になっていて興味深い。
牡牛座の正反対は蠍座で、継承や遺伝というテーマを持っているのですが、
どうやら牡牛座にもその要素があるようですね。
主な作家
・太陽
シェイクスピア、バルザック、ボーム、ルルー、樋口一葉、武者小路実篤、草野心平、中原中也、中島敦
・月
デュマ・ペール、アンデルセン、サマセット・モーム、与謝野晶子、高村光太郎、北原白秋、フィッツジェラルド
・水星
バルザック、コナン・ドイル、佐藤春夫
・金星
トーマス・マン、川端康成、中島敦