文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

山羊座作家について

山羊座の作家を並べてみると、やたら貫禄があります。
E・A・ポー、尾崎紅葉菊池寛堀辰雄サリンジャー三島由紀夫ウンベルト・エーコなどなど。
なるほど、その道の一流が多い。
たとえ通俗小説だったり、題材が世俗的だったとしても、
軽佻浮薄の娯楽小説という感や、浮ついたところが全く感じられないのは、
さすが山羊座といったところでしょうか。
内容も真面目なものが多いですしね。
山羊座はこだわりが強く、自分の作品を一流の芸術作品として作り上げる傾向があるようです。
描写の力強さ、時にえげつないほどの写実さは
十二星座ナンバーワンだと思います。


この描写力にも関係することなのですが、
山羊座の作家が書く作品は時にグロテスクだったり、悲惨だったり
もちろんフィクションなのですが、
それがあたかも現実にあったことのように思えるのが山羊座の力なのかなあ、と思います。
E・A・ポーや夢野久作という怪奇小説は現実を超越していますが、
怖い話が怖いのは、本当にありそうと思うからこそなのでは、と思います。
本当にあった怖い話は、本当にあったから怖いわけで。
ポーの『黒猫』や『告げ口心臓』が怖いのはそういう理由なんでしょう。
山羊座はその現実主義ゆえか、現実の経験を下敷きにする作家も多いようです。
菊池寛は小説は25才になるまで書くべきではないと言っています。
また、ファンタジーでも現実的なトールキンの世界観も面白いです。


あとは、古典や美しさにこだわりが強い人が多いなあ、と思います。
尾崎紅葉三島由紀夫など古典主義の人々、
北原白秋(水星金星山羊)や萩原朔太郎(月山羊)のように言葉の美しさを求める人、
堀辰雄のように生き方に美しさを求める人などなど。
山羊座はなんとなく日本人が多いです。
とくに尾崎紅葉は戯作だった小説を芸術にまで高めた人ですが、
日本的な美と山羊座らしさは一致するところがあるなあ、と思います。
そういえば弟子の徳田秋声(水星金星山羊)、田山花袋(水星山羊)、
泉鏡花(火星山羊)と、山羊座関係が多いですね。


ちなみに、山羊座について不思議な現象があって、
作家で一番多い太陽星座は水瓶座ですが、
水星で一番多いのは山羊座です。(いまのところ)
太陽水星山羊座も多いのですが、
水瓶座の太陽で山羊座の水星という人が多い。
水瓶座は考えることが得意なのですが、それを形にすることが苦手と言われています。
思想や構想を形にする力があるというのは、
山羊座の持つ強みたりえるようですね。


主な作家
・太陽
E・A・ポー、尾崎紅葉菊池寛夢野久作トールキン堀辰雄サリンジャー三島由紀夫
・月
ジョージ・エリオットコレット萩原朔太郎、チャンドラー、横光利一ヘミングウェイ
・水星
ディケンズチェーホフ徳田秋声田山花袋モーム与謝野晶子北原白秋、老舎
・金星
ドストエフスキー、オルコット、夏目漱石、ジッド、志賀直哉北原白秋