文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

天秤座作家について

天秤座の作家のテーマはずばり「美」です。
耽美派のワイルド、谷崎潤一郎(火星木星天秤)、江戸川乱歩あたりが代表で、
他にも芸術家肌だったり、美しい文章を書く傾向にあります。
ただし、完全完璧な美よりも、醜さと隣り合わせの美を好む人も多いです。
ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』や谷崎潤一郎の作品はその典型ですね。
美はそれ単体では存在しえず、裏に醜さがあるもの、という。
太陽天秤座にとっては蠍座が隣にあることも影響しているのかもしれません。


もうひとつのテーマは「正しさ」かなあと思います。
この正しさは社会的な正しさなら正義になりますし、
客観的正しさという意の真実にも、
人としての正しさという道義にもなります。
美しさというのも形式的な正しさなわけですし。
冷静なわりに、けっこう正義感が強い人が多いようですね。


天秤座の文章は上の二つの特徴を兼ね揃えています。
天秤座作家の書いた文章は美しくて正しい。
言葉の選び方のセンスが抜群に良いためだと思っています。
論理的に正しい文章を書くことを心がけていて、
どちらかといえばノリや感情というよりテクニックで書く人々です。
文章の綺麗さでいえば一二星座で一番でしょう。


天秤座といえば人との交際に関連する星座ですが、
実際に人に恵まれる作家も多いようです。
華々しい社交生活や身近な人との付き合いの中に作品の題材を得る人も多いようです。
文章でも、景色や社会背景を描くよりも、人物描写をする方がずっと多いです。
フィッツジェラルドとかカポーティは登場人物が使う言葉遣いひとつで
その人柄を表わしてしまいます。
天秤座の人物評は的確で面白く、さすがだなあ、と思います。

 

主な作家
・太陽
ワイルド、正岡子規江戸川乱歩フィッツジェラルド、フォークナー、坂口安吾カポーティ
・月
シェイクスピア、スウィフト、オースティン、ハイネ、クリスティ、カポーティ
・水星
O・ヘンリー、国木田独歩、クリスティ、フィッツジェラルド
・金星
ワイルド、正岡子規国木田独歩泉鏡花永井荷風江戸川乱歩、ミッチェル、小林多喜二カミュ織田作之助