蟹座作家について
蟹座の守護星は月です。
月はその人の感情、女性性、家庭環境などを表わします。
そのせいか、蟹座の作家は
母なるもの、自分を保護するもの、自分を形成しているもの、
などに惹かれる傾向があるようです。
母親や家庭、時には父親に対してコンプレックスを持っていることもあります。
わかりやすい例ではヘッセ、カフカ、太宰治(月金星蟹)あたりです。
なんとなく、蟹座が強い作家は、母親っぽいというか、
女性らしい女性が好みなんだろうなあ、と読んでいて思います。
自分の生まれ育った土地や国に対して愛着を覚えている人も多いようです。
社会は基本的に山羊座の担当ですが、
ご近所づきあいレベルの地域社会はむしろ蟹座っぽいなあ、と思います。
ルールではなく、感情で繋がっている連帯性ということです。
パール・バックやホーソンなど読むとよく分かります。
そもそもアメリカという国そのものが蟹座っぽいのですが。
ところで、ヘミングウェイやオーウェルも蟹座ですが、
どちらも内乱を題材にした文学を書いています。
蟹座は意外と闘志のある星座で、とくに守るための戦いに関連します。
そういう意味で、民衆対政府の内乱を描くというのは、
蟹座らしいなあ、と思いました。
蟹座は生き生きとした生活を書くことに天分があるようです。
乙女座も日常を書くことに才能がありますが、
どちらかといえば蟹座は、そこにくっついてくる感情が大事なのだろうと思います。
何をしたかではなく、何をしてあげてどう思ったか、とか。
一見ぶっきらぼうですが、繊細な感性とセンチメンタルさを持っています。
ヘミングウェイとか典型的です。
主人公の心理描写が多大に盛り込まれるので、
共感できるかどうかで面白さが変わるなあ、と思います。
主人公は傷つきやすくて優しい人が多いので、
けっこう感情移入も簡単です。
主な作家
・太陽
ホーソン、サッカリー、プルースト、ヘッセ、カフカ、パール・バック、ヘミングウェイ、サン=テグジュペリ、オーウェル
・月
フロベール、モーパッサン、尾崎紅葉、ジッド、トーマス・マン、永井荷風、江戸川乱歩、太宰治
・水星
デュマ・ペール、サッカリー、プルースト
・金星
バルザック、サッカリー、ルルー、ヘッセ、パール・バック、サン=テグジュペリ、三好達治、太宰治