文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

魚座作家について

魚座作家はとても不思議なんですが、
日本人作家がめちゃめちゃ多い。
海外作家はあまりいないのに、なぜか日本人だけ。
日本は魚座っぽいと言われている影響でしょうか。
しかも、志賀直哉芥川龍之介横光利一などの大物が多いです。
日本の小説は一時期、心境小説(経験や体験から作者の心境を述べたもの)
と言われるものが流行ったことに関連しているのかも、と思います。
あとは、日本人はたとえば「もののあはれ」とか
概念的なものが好きだからでしょうか。
ちょっと結論は出てませんが。


さて、その他の魚座作家は、
人道的・道徳的な立場の人が多いようです。
法律や金よりも人間の尊厳と道義を大事にしますが、
作品内ではなぜか主人公を徹底してひどい目に遭わせます。
ユゴーの『レ・ミゼラブル』とか、スタインベックの『二十日鼠と人間』とか、
ちょっと読んでいて主人公が可哀相になるくらい、
深い悲しみや受難に陥れます、作者が。
しかし、主人公は絶望からも立ち上がります。
あたかも殉教者や受難者です。
魚座は宗教に関連が深いですが、
宗教がテーマになっていたり、考え方が宗教っぽい傾向が強いです。
志賀直哉が城の崎にて、生命についての考えに耽ったり、
芥川龍之介が聖書を愛読していたこともそれらしいなあ、と思います。


恋愛については、かなりのロマンチストかつ、
センチメンタリストです。
相手への無償の愛を捧げることに意義を感じる、
どちらかといえばプラトニックな純愛を好む傾向が強いようです。
もはや恋愛を通り越して信仰に近いものを感じる時もあります。
純愛の他に悲恋も大好きです。
たとえば『人魚姫』はとても魚座的です。


魚座は詩に強い人が多いようです。
優れた詩人はもちろんですが、
作家でも元々詩人出身だったり、文章が詩的だったりと、
叙情的で、韻文に才能がある人が多いようです。
また、登場人物の内心を重視する人が多いように感じます。
魚座の共感能力の賜物かなあ、と思っています。
魚座の水星は独自の言葉づかいや表現をすると言われていて、
横光利一の新感覚と言われる独特の比喩表現など、
さすが魚座、と思います。

 

主な作家
・太陽
ユゴーイプセン高浜虚子有島武郎高村光太郎志賀直哉石川啄木芥川龍之介横光利一スタインベック
・月
ゲーテ、E・A・ポー、スティーブンソン、国木田独歩樋口一葉、ヘッセ、有島武郎サガン
・水星
ユゴーボードレール森鴎外芥川龍之介横光利一梶井基次郎遠藤周作
・金星
ユゴーアンデルセン、E・A・ポー、森鴎外島崎藤村