文豪とホロスコープ アメリカ作家編その2、エドガー・アラン・ポー
エドガー・アラン・ポーはアメリカの作家で、
詩や怪奇小説の短編を主に書きました。
代表作は『大鴉』『アッシャー家の崩壊』『黒猫』など。
・人となり
推理小説、怪奇小説の祖で熱狂的なファンが多い人です。
大ファンの一人である江戸川乱歩がペンネームとしているのはよく知られている話。
しかし、早くは詩人として有名で、
芥川龍之介は詩人としてポーのことを賞賛していたりします。
ですが、生前は不遇で、
生まれてすぐ天涯孤独になり、養家で育ちます。
その後、大学を賭博で除籍になった後に、作品を書き始めました。
ちなみに、最愛の妻であるヴァージニアは結婚当時14才で、
ポーよりかなり年下の幼妻だったそうです。ロリコン・・・?
それを差し引いてもかなり変わった人で、
酒浸りで酔っ払うと人が変わるとか、
動物好きだけれど動物を虐待する(『黒猫』に反映されています)、
死因は原因不明だけど、急性アルコール中毒という説がある。
・・・という噂です。
正直、ポーの死後に伝記を書いたライバルが、
かなーり事実より悪く宣伝したらしいので、
事実はちょっと分からない部分もあります。
まあ実際、かなりの変わり者だったでしょうけれどね。
・ホロスコープ解説
エドガー・アラン・ポー(1809/1/19 1:00)
太陽は山羊座で月は魚座、Ascは蠍座。
蠍、射手、山羊、魚と星が固まっていて、
シンプルでわかりやすいホロスコープです。
太陽と水星がちょうど0度で合しています。
カジミです。作家には結構見られますが。
ポーは自分の作品に相当なこだわりのある人で、
たった一つの正しい読まれ方を追求したそうです。
山羊座というのはやや意外でしたが、
自分の経験を作品に反映していること(『黒猫』『ウィリアム・ウィルソン』など)は、
同じ山羊座カジミの菊池寛にも見られましたし、
狂気に関しては同じく山羊座カジミの夢野久作も同傾向です。
山羊座って、けっこうヤバいんでしょうか。
少なくとも、狂気じみた、時に非現実的になりそうな筋を
ぐいぐい引っ張っていく筆力は山羊座っぽいなあ、と思います。
で、月は意外と魚座。
この月に金星、木星、冥王星が重なっています。
かなり盛ってます。
冥王星が重なっている時点で危ないのは分かります。
普段は優しいけれど、原因不明の憂鬱に突然襲われそうな感じ。
さらに、ここに射手座の土星と海王星がスクエアします。
しかも、木星と海王星でミューチュアルレセプション。
ヤバさ二乗って感じです。
間違いなく狂気の源泉はここでしょう。
酒や薬に溺れそうなことは確実で、
二重人格性、アルコール中毒、破滅願望などなど・・・
射手座って結構残酷なところがありますが、
ポーの作品はグロすぎてたまに読めなくなることがあります。
腐乱死体とかバラバラ殺人とか多い・・・
Ascは蠍座というのは大納得です。
蠍座は推理小説家、怪奇小説家が多いので。
ちなみに、Ascに天王星が合。
やっぱり変わり者だったみたいですね。
あとは浮き沈みの激しい人生というか。
そういや、江戸川乱歩も蠍座天王星だったなあ、と思い出したりもします。
余談ですが、月と金星が合している人はハンサムという評判をよく聞きます。
ルイス・キャロルとか太宰治とか。女子供に人気が出るタイプ。
しかし、ポーは冥王星と合しているせいか、
なんというか、死神みたいな顔をしています。
海王星や土星とスクエアしているのも悪いんでしょうか。
あとは、女性のストライクゾーンが広いとかありそうですね。