文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その6、O・ヘンリー

O・ヘンリーはアメリカの作家です。
本名はウィリアム・シドニー・ポーター。
長編はなく、意外な結末と示唆に富んだ優れた短編を多数残しました。
代表作は『賢者の贈り物』『最後の一葉』など。

・人となり

なかなかすごい経歴の持ち主で、
銀行で働いていた時に逮捕され、3年以上も刑務所にいました。
そこで短編小説を書き始め、ペンネームも獄中で考えたそうです。
280作以上もの短編を書けたのは、
豊富な職業経験と獄中の経験から、だそうです。
作風もニューヨークの様々な境遇の人々を描いたものから、
南アメリカ南北戦争を題材としたものまで幅広い。


代表作としてあげた二作が有名ですが、
個人的には『よみがえった改心』がおすすめ。
すごい印象深く残っています。
短編であれ程の読後感の良さを演出するのは、
さすがの手腕です。
短編が多くて文章が読みやすいので、
普段あまり本を読まない人に薦めるなら、
まず最初に挙げる作家かなあ、と思います。

ホロスコープ解説

O・ヘンリー(1862/9/11 21:00)

乙女座の太陽、牡牛座の月、Ascは牡牛座。
太陽と土星が乙女座で合。
ぱっと見で地属性多めですが、
水星と木星は天秤座で合。
O・ヘンリーの短編はどちらかといえばドライで、
無駄を省いたさっぱりした読み心地ですが、
確かに風と地が多い感じです。
O・ヘンリーの私的なイメージでは、
「ニューヨークの街角の、バーの常連の、清潔な白いスーツを着崩したおっちゃん」
という感じです。ちょっとアウトローっぽいけど、根は真面目な感じ。
作品の全体的にちゃんとした、浮ついた雰囲気がないのは、
実に乙女座らしい。男性も女性も純粋な良い人が多いし。
短編が多いのは、牡羊座の火星の影響もあるのかな?
重厚さよりも、軽やかで人に突き刺さるような作風ですね。


調べてみて思いましたが、
アメリカ作家では天秤座の水星が強い人が結構いるようです。
O・ヘンリーの他、フィッツジェラルドとか、カポーティとか。
見比べると、何となく共通するような書き方しています。
こう・・・美麗で、流れるような文章を書くというか。
軽いけれど、無駄な部分の一切ないような。
村上春樹が大絶賛しそうな感じの。
そういう人は短編が上手いことが多いみたいですね。


O・ヘンリーといえば、話の最後の最後でひっくり返す
どんでん返しというか、オチが秀逸なのも魅力のひとつですが、
乙女座の太陽、土星とスクエアしている双子座の天王星があります。
なんとなくそれっぽい。
O・ヘンリーのオチは時に、
物事の一面しか見ない、思い込みみたいなものを、
鮮やかにひっくり返す感じのオチが多いかなあ、と思いますが、
双子座の天王星ってそういうことして去っていきそうですね。
台風みたいに引っかき回して逃げる、みたいな。
言葉遊びにも強そうです。