文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その9、ヘミングウェイ

アーネスト・ヘミングウェイアメリカの作家です。
アメリカ文学に疎い人でも、ヘミングウェイの名と、
作品のタイトルならば知っているという大文豪です。
代表作は『誰がために鐘は鳴る』『日はまた昇る』『老人と海』など。

・人となり

ヘミングウェイは高校卒業後に記者となり、
参加した第一次世界大戦で重傷を負いました。
大戦後に、国になじめず、ヨーロッパを周遊した
「ロストジェネレイション」の一人としてパリに学びました。
旅行中に飛行機が墜落し、奇跡的に軽傷でしたが、
さらに別の事故に遭ってさらに重傷を負うという、
何度も九死に一生スペシャルのような経験を持っています。
事故の後遺症などもあり、最後は猟銃で自殺。

書き方としては出来るだけ装飾を省き、
なるべく感情を示さず行動を客観的に描くという
ハードボイルドスタイルを好んだそうです。

ヘミングウェイといえば戦場や兵士を主とした文学が多いこともあり、
男らしい、マッチョなイメージがあって、
趣味は釣り、狩り、ボクシング、あとは猫と酒。
特に酒が大好きで、しかも酒に強くて全然酔えないので、
カクテルを一日に12杯呑んでいたらしい。
好きなカクテルはダイキリ、モヒート、マティーニなど。
すごいのが自身で考案したカクテルで、
黒色火薬(!)を使う「午後の死」。
飲食物に火薬(加薬ではなく)って初めて聞きました。
ちなみに、ワインでは五大シャトーのマルゴーが好きだったらしく、
「マルゴーのようなイイ女になるように」
と、孫娘(後にモデル)にマーゴという名を付けたと言います。
すっげえ格好いい。

ホロスコープ解説

アーネスト・ヘミングウェイ(1899/7/21 8:00)
ちなみに川端康成と同年代。

蟹座の太陽、山羊座の月、Ascは乙女座。
男らしい生き方、書き方のわりに、太陽と金星は蟹座です。
けれど、ヘミングウェイの書き方はハードボイルドですが、
文章から哀愁というか、センチメンタルさが伝わってきます。
こう、表向きは無口な男性が実は傷つきやすさを持っていて、
たまに心の中の優しさを覗かせる・・・という感じです。
老人と海』とかはまさにそういう感じ。
根は情の深い人なのではないかな、と思います。


また、乙女座の火星、射手座の土星、双子座の海王星冥王星
Tスクエアを形成しています。
あの文章や感情を抑えた感じはここに由来しているのでは、と思います。
描写や感情を抽出して、エッセンスとして表現しているのではないかと。
表面上は穏やかでも、内面は荒れ狂っている嵐のような感じ。
まさに、後年移り住んだキューバの海のような。
実際、かなり激しい性格になりそうです。
火星と土星海王星冥王星が絡むとなかなか。
生き方の男らしさや向こう見ずさ、こだわりの強さはここに由来していそうです。
また、酒に溺れやすそう、且つ、冥王星があるから酒に超強そうです。


ヘミングウェイは、同年代の作家フィッツジェラルドと、
よくよく比較されるようです。
二人ともアメリカの一時代を代表する作家であり、
本人同士でも交流があったらしく、手紙のやり取りが残っています。
しかし、風属性が多め、軽妙で華麗なフィッツジェラルドと、
水と火が多めで、重厚、やや無骨なヘミングウェイと、
これ程対照的な作家も珍しいなあ、と思います。
わたしとしてはヘミングウェイの方が断然好みですが、
よく見たらわたしの火星と、ヘミングウェイの太陽が
きっちり合してしました。
格好良いなああ!と思ったのは、ここに原因があるようです。
え、まさかの、理想の男性ってこと?