文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その12、カポーティ

トルーマン・カポーティアメリカの作家です。
作品は短・中編が多く、
代表作は『ティファニーで朝食を』『冷血』など。

 

・人となり

両親の離婚により孤独な少年時代を過ごし、
この孤独感は短編や、後の長編の『冷血』に内包されていきます。
華麗な文章で注目され、
派手な毒舌や同性愛者ということを隠さない態度でも
注目を集めたそうです。
しかし、確かに文章は美麗です。
わたしが読んだ作品が村上春樹訳だったためかもしれませんが、
村上・フィッツジェラルド系だなあ、と思いました。
完全に風タイプの滑らかな文章です。


主に少年時代やニューヨークの経験を活かした
短編・中編作品が中心でしたが、
ノンフィクションノベルとして実際の事件に取材した
『冷血』という長編作品も書き上げています。
これは実際に起こった事件の関係者たちに
3年かけて取材し、さらに3年かけてまとめあげ、
事件の発生前の加害者の家庭環境から、事件の発生、
裁判、処刑までの心理を書き上げたといいます。
第二作目も書いていたそうですが、
残念ながら急死により完成はしなかったといいます。


ホロスコープ解説

トルーマン・カポーティ(1924/9/30 15:00)

天秤座の太陽、蠍座の月、Ascは水瓶座
上でフィッツジェラルド系だと書きましたが、
太陽、Ascがちょっとだけ似ていますね。
華麗な文章は、獅子座の金星と海王星の合の影響でしょうか。
文章といえば、彼は他人への批評がやたら辛口だったという噂ですが、
水星と天王星がきつくオポジションしています。
この組み合わせって人物を見抜く目がある分、
辛口評価を下す人が多いような気がします。
オースティンとかアンデルセンとか。
正しい分、耳に痛いというか、始末に負えないというか。


月と土星蠍座で合です。
これは孤独な子供時代を表わしているのではないかと思います。
蠍座の月はそもそも子供時代、愛情に不安を持っていた人が
多いような気がするのですが、
抑制や困難、トラウマを意味する土星と合だからなおさらです。
両親の離婚をきっかけに孤独を経験し、
蠍座は本物の愛と偽物の愛を見抜く力が身に付き、
これが深い心理描写に繋がり、後の『冷血』にも繋がったのでしょう。


ちなみに、彼は同性愛者ということですが、
太陽と土星が強力なアスペクトを持っているような、
他の同性愛者とはタイプが違うようです。
しいていえば、金星と火星のオポジションが原因でしょうかね。
おそらくは男性性と女性性がごっちゃになっているタイプで、
菊池寛と同じタイプです。
それにしても、作家業界は同性愛者が多いですね・・・