文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ フランス作家編その1 スタンダール

スタンダールはフランスの作家です。
本名はアンリ・ベールで、スタンダールは無数にある筆名のうちひとつ。
代表作は『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』など。

 

・人となり
スタンダールは弁護士の息子として生まれました。
幼い頃に母親を亡くし、生涯マザーコンプレックスを抱え続けます。
恋愛論』はそのために書いたのではと言われているそうです。
父親や教師などの偽善を見抜き、学生時代は数学に熱中します。
それも偽善がないから、という理由だそうです。

 

その後、軍人となりナポレオン軍とともにイタリアへ遠征し、
ナポレオンの失脚後はしばらくは美術史の著者として本を出していました。
当時は本が評価されず、暮らしは厳しく、
かつての知り合いに良い職を紹介してくれるよう頼んでいたそうです。
今でこそ有名ですが19世紀では色々と新しすぎたため、
ゲーテバルザックなどの一部を除いてあまり評価されなかったとかとか。
結局は貧困の内に没し、
墓碑銘には「生きた、書いた、愛した」と刻まれているそうです。
カエサルの「来た、見た、勝った」みたいですね。

 

ホロスコープ解説(1783/1/23 1:00)

水瓶座の太陽、乙女座の月、ASCは蠍座
恐らく、水瓶座の中で一番水瓶座らしい人かもしれない。
水瓶座に太陽、水星、金星、冥王星が集中していて、
同じく水瓶座が強い夏目漱石のような雰囲気があります。
代表作は『赤と黒』は明快な心理分析で知られていて、
ようするに主人公のジュリアン君がどう思っているか、
括弧書き中の心の声でひたすら語られています。
人間って普段、こんなことを考えているんだなあ、と知れて面白いですが、
自分がどう思っているのかを自分から突き放して考えられる、
そういう客観性は水瓶座の作家の特徴です。
水瓶座が強い人は心に壁を持っていて、
その壁越しに色々なものを見ているので、冷静に客観的に物事を見ることができる
という感じがします。
周りの何もかも偽善と捉えてしまったのも水瓶座っぽいなと思います。
また、『赤と黒』主人公のジュリアン君は
出世のために手段を選ばないわりに、けっこう正義感が強くて繊細なのですが、
乙女座の月と射手座の火星がよく利いている感じです。
ロマンチックで正義感が強い感じ。

 

スタンダールといえば有名な言葉があって、小説の中で政治について語ることは、
「音楽会の最中にピストルをぶっ放すのと同じである」
と、そんなことを言うわりに政治のことを作品内に克明に書いた事でも知られています。
山羊座土星があり、これが蟹座の天王星と天秤座の海王星とTスクエアを作ります。
天王星海王星アスペクトの世代は、政治や経済などの混乱や、
それまでの思想の刷新という意味があるそうです。
それがしかも山羊座土星アスペクトとなると、
いかにも政治に関して一家言ありそうな感じです。
ちなみに、この天王星海王星アスペクトは約40年後、
1821年に合となるのですが、それはまた後に、ということで。