文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ フランス作家編その8 ジュール・ヴェルヌ

ジュール・ヴェルヌはフランスの作家です。
空想科学小説といわれるジャンルの始祖で、
H・G・ウェルズと共に、SFの父と呼ばれています。
代表作は『八十日間世界一周』『海底二万哩』『二年間の休暇』など。

・人となり


フランスのナント出身、
当時港町だったナントには船乗りが訪れ、
子供の頃はよくその話を聞いていたそうです。
父親は論理的な性格で、母親は空想力の豊かな人だったとか。
大学に通うためパリに滞在中、デュマ父子と出会い、
作家を志すようになったそうです。

 

ヴェルヌの作品は子供向けのもの、とされていますが、
中身には十分なリアリティーがあると思います。
海底二万哩』には世界中の海やそこに住む魚類について
オタクかっ!と言いたくなるほど詳しい解説が加えられますし、
科学機器に関しても子供向けを超えている部分があります。
ちなみに、私としては『二年間の休暇』(または『十五少年漂流記』)
無人島サバイバルが結構好きでした。

友情あり、冒険あり、悪党との大立ち回りあり、と。

あと鶏やエミューを捕まえて育てるところ。

(昔から育成モノのゲームとか好きなので)


ホロスコープ解説
ジュール・ヴェルヌ(1828/2/8 12:00)

 

水瓶座の太陽、蠍座の月、ASCは双子座。
太陽と水星が科学や新技術に強い水瓶座で、
さすがSFの父という感じです。
ASCは双子座ですが、この約20年後生まれの
コナン・ドイル水瓶座の月で双子座ASCだったなあ、と思います。
ヴェルヌは水瓶座ですが、
同じくSFの祖のH・G・ウェルズは乙女座で
作風がけっこう違います。
コナン・ドイルは『失われた世界』を見る限り、
ヴェルヌ寄りのSFみたいです。

 

風属性が目立つ一方、
蠍の月と木星魚座の金星、蟹座の土星で水のグランドトライン、
さらに山羊座海王星を含めてのカイトです。
どうやら想像力が非常に豊かで、しかも安定しているようです。
山羊座海王星魚座の金星のセクスタイルとは、
すごく具体的に架空のものを空想しそうです(笑)
それに蟹座の土星が逐一ツッコミを入れて、さらに現実的にしていく、
という感じでしょうか。
また、蠍の月と木星はほぼぴったりのコンジャクションです。
想像力の豊かなお母さんの影響が強いのかな、と思う一方、
蠍座木星はたとえばボルヘス司馬遼太郎など、
徹底的に資料を集めて読み込み、具体性の高い世界観を形成する
という傾向があるようです。
ウェルズの世界観も現実の世界の情報を取り込むことで
現実的な基盤が出来ていることで空想でもリアリティを持つことができるんでしょう。

 

あとは、射手座に火星があります。
ヴェルヌの作品の場合、空でも海でも地下でも無人島でも、
どこでも冒険要素が入ってきますね。
とくに『二年間の休暇』は
ティーブンソン(金星射手座)の『宝島』ともけっこう似た雰囲気があります。
少年向きって言われるのはこの辺りの影響が強いのかな?