文豪とホロスコープ

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文豪とホロスコープ イギリス作家編その1 スウィフト

本来はシェイクスピアを最初に持ってくるべきなんでしょうが、

痛恨の誕生日が不明(わかっているのは洗礼日のみ)のため、

後々考察するとして、スウィフトからにします。

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ジョナサン・スウィフトはイギリスの作家です。
出身はアイルランドで、聖職者だった傍ら、
皮肉や批判の利いた作品を書きました。
代表作は『桶物語』『ガリバー旅行記』など。

 

・人となり
アイルランドのダブリンで生まれましたが、
とても貧しい家庭だったそうです。
伯父の助力で大学に行きましたが、
とても反抗的で、何とかぎりぎりで卒業できました。
その後、政治家の秘書を経て教会の牧師となり、
政治に乗り出そうとしましたが、惨めに失敗し、
後年はアイルランドの自由と独立のために筆をとっていたそうです。

ちなみに、彼の人生には彼が愛した二人のエスターがいますが、
その片方であるエスターとは、スウィフトが22才、彼女が8才の時に出会い、
それから40年以上関係が続いたそうです。
もう片方のエスターとは40才を越えてから出会い、
彼女の方が20才以上年下だったそうです。
何とも言いませんが、ちょっとヤバそうです。

スウィフトといえば代表作の『ガリバー旅行記』ですが、
現代では児童文学として有名ですが、
実際の内容は子供に読ませていいものかどうか(苦笑)という感じです。
船医のガリバーが小人の国や巨人の国、天に浮かんでいる国などを巡るという
奇想天外の冒険物語として読んでいましたが、
裏の意味はかなり皮肉に満ちたものです。
批判と分かった上で読むと、
それぞれ何かを鋭く皮肉っているので、
また違う意味で面白いです。

ちなみに、ガリバーが3つ目に訪ねる
常に天に浮かんでいる国ラピュタ
ジブリ映画の天空の城ラピュタの元ネタです。
この国も、常に地に足が着いていない上流の知識人への皮肉です。

ホロスコープ解説

ジョナサン・スウィフト(1667/12/10 11:00)

射手の太陽、天秤座の月、ASCは水瓶座

射手座で太陽と金星がコンジャクション、
射手座の太陽金星コンジャクションといえば、
『みだれ髪』の与謝野晶子ですが、
とても自分に自信があるイメージです。

また、天秤座で月と火星がコンジャクションしています。
月と火星が天秤座なので、論理や法律の上で
正しいことは正しい、間違っていることは間違っている
という感じです。
しかし、この月・火星と山羊座の水星がスクエアしているので、
正論な分、かなりきつそうです。

この射手座といい天秤座といい、牡羊座木星といい、
実際は正義感が強くて理想が高そうな人物だなあと思います。
ガリバー旅行記』は最後、馬の姿をした人々の国に行き、
人間嫌いになって帰ってきて終わります。
それは自分の利益ばかり考えている世間の人間を嫌った
スウィフトの姿そのものです。
他の作品もそうですが、全編を通して批判されているのは
「虚栄心」です。
たしかに、この辺の星座はそういうの大っ嫌いそうですもんね。