文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ イギリス作家編その2 オースティン

ジェイン・オースティンはイギリスの女性作家です。
主に女性の結婚に関する様々なロマンスを書きました。
代表作は『傲慢と偏見』『エマ』など。

 

・人となり
裕福な牧師の家に生まれ、
子供の頃から様々な本を読むのが大好きだったそうです。
自然豊かなハンプシャー州の故郷が気に入りでしたが、
娘の結婚相手を探すという親の陰謀によって
温泉地のバースという街に移り住んだこともありました。
結局は家庭を離れず、
40代で亡くなりましたが、
生涯結婚はしなかったといいます。
故郷を思わせる自然豊かな牧師館や社交の場であるバースは
オースティンの作品にしばしば登場する場所でもあります。

オースティンは人物描写に優れていて、
主題はもっぱら「田舎の3,4家族の生活に起こる出来事」で、
それくらいの範囲の出来事が一番人間を描きやすいと言ったそうです。
その通り、『傲慢と偏見』では田舎の中流家庭を描きました。
四人姉妹の性格の違いは勿論、母親と父親とその周りの人物も面白い。
母親は娘たちの結婚相手を探して躍起になり、父親は我関さず、
とありふれた出来事がユーモラスに書かれています。
その後の作家でもオースティンを参考にした人は多いようです。

 

ホロスコープ解説
ジェイン・オースティン(1775/12/16 23:45)

 

射手の太陽、天秤の月、ASCは乙女座。

スウィフトに続いての射手座。
太陽星座が射手座の作家は
アメリカやフランスではあまり目立ちませんでしたが、
イギリス作家は何故か多く、
現在調べた35人中では、7人もいます。
その代わり、イギリスには水属性や地属性の作家が少ないです。
魚座の有名作家は(調べた限り)一人もいない。
射手座の他に双子座や水瓶座や天秤座などの風属性が強いので、
イギリス文学では論理や知性を重視しているのかもしれません。
射手座も火属性の中では風っぽいイメージがあるので。

 

また、射手座には女性作家が多いですが、
女性の家庭と恋愛を描いたオースティンの話には、
オルコットやモンゴメリと似たような雰囲気があります。
特に『傲慢と偏見』と、オルコットの『若草物語』とは
個性豊かな四人姉妹という重要な部分がが共通しています。
ただし、オルコットが生活的でモンゴメリがロマンチックなのに比べて、
オースティンの特徴は客観的なユーモアや皮肉が強いところです。
人物や心理の描写ではオースティンが一番だろうなあ、と思っています。
ここはさすが天秤座の月だなあ、と思います。

 

ただし、オースティンのユーモアはかなり辛口で、
オースティンの作品は、作品の中に滑稽な人物が必ず一人登場して、
場を引っかき回すという定番があります。
傍から見るとおかしいことを、ごくごく冷静に書いていく。
(しかもそれが、結構身近にいるような人物だったりして)
この辺りは月と土星コンジャンクションだから、
また、射手座の水星と双子座の天王星オポジションしているから、
かなあ、と思います。
水星と天王星のハードはは批評眼が厳しくて、
毒舌ブラックユーモア、という感じがします。

 

また、月土星山羊座の火星・冥王星コンジャンクション
スクエアしていたりして。
ひしひしと男性嫌いな感じがします。
かなりの現実主義者というか。
結婚しなかったのはこの辺りが理由かなあ、とも思います。