文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ イギリス作家編その5 エミリー・ブロンテ

エミリー・ブロンテはイギリスの女性作家です。
姉のシャーロットや妹のアンも作家や詩人として有名で、
三人合わせてブロンテ三姉妹として知られています。
代表作は『嵐が丘』と詩集のみです。
嵐が丘』は発表当時は評価の低いものでしたが、
徐々に評価が上がっていったそうです。

 

・人となり
エミリー・ブロンテスコットランドの牧師の娘として生まれました。
ただし、母親を早くに亡くし、
シャーロットより上に二人の姉がいましたが、
一緒に入った寄宿学校にて病気で亡くなっています。
その後、シャーロットとエミリーは家に戻され、
妹のアンと共に空想にふけって過ごしたそうです。
ゴンダルという架空の島を作り、その地の詩を作り、
『ゴンダル詩集』にまとまっています。

その後は生まれ故郷の家で過ごし、
そこから出ないまま、三〇才で病で亡くなりました。
ちなみに、ブロンテ三姉妹のペンネームはそれぞれ、
カラー、エリス、アントンという男性っぽい名前で作品を書いていたそうです。
これは当時の女性作家に対する偏見のためだとか。

本当はエミリーの前に並んで有名な姉のシャーロットを紹介するべきですが、
実は、作品がまだ未読です。
けっこう長いですよね、『ジェイン・エア』・・・。

 

ホロスコープ解説
エミリー・ブロンテ(1818/7/30 14:49)

 

獅子座の太陽、蟹座の月、ASCは蠍座
また、水星も獅子座です。
代表作の『嵐が丘』ですが、
確かに、かなり獅子座っぽい作品です。
語り方が誰かの目を通した一人称小説であること(獅子座は一人称小説が得意)と、
全体を通してまるで舞台の上で、登場する人物が俳優であるかのように振る舞う、
強い個性を持った主人公たちが華やかに活躍します。
ただし、構成がかなり滅茶苦茶と言われていて、
そこは細かいことを気にしない獅子座らしいのかもしれません。

 

乙女座の金星と火星(コンジャンクション)と魚座土星
そして射手座の天王星海王星コンジャンクションで、Tスクエアを形成しています。
けっこう厳しい星ばっかり参加していますね。
人生波瀾万丈って感じです。

金星と火星が関係していると男勝りになるとか、恋愛に関して問題が出てくると言います。
恋愛中毒になったり、逆に恋愛に臆病になったり。
そこに天王星海王星がスクエアしてきて、
自分で何をしたいのか分からなくなっちゃってるんじゃないかな、とも思います。
嵐が丘』の主人公のキャサリンヒースクリフも、
わりと自分で何をしたいのか分からなくなっているところがあります。
恋を叶えたいなら、もしくは復讐を完遂したいなら
もっと手っ取り早い方法があるのに、二人ともぐるぐる遠回りしています。
キャサリンなんて自分が結婚する相手が好きなのかどうかもよく分かっていないし。
E・ブロンテは若死にの上、生涯独身でしたが、
同じように恋愛についてよく分かっていなかった可能性もありますね。

また、エミリー・ブロンテの子供時代は母親や二人の姉を早くに亡くすという厳しいものでしたが、
Tスクエア中の土星は第四ハウスのIC近くにあります。
これが影響しているんじゃないかなあ、と思います。

 

ちなみに、射手座の天王星海王星は獅子座の水星ともトラインしています。
構成に関してはここも関係しているのかもしれない。