ドイツ作家について
ホロスコープ海外編もアメリカ、フランス、イギリス、ロシアと来てドイツですが、
ドイツでひとまず終わりにしたいと思います。
次は何しようかな…推理小説作家編とか面白いんじゃないかと考えていますが。
さて、ドイツの文学ですが、
そもそもドイツという国が成立したのは19世紀末、1871年のことでした。
実は日本の文明開化よりも遅い。
それまでは神聖ローマ帝国というゆるい国同士の繋がりがあっただけでした。
とはいえ、ドイツの文学は宮廷で騎士物語などを披露した
吟遊詩人(ミンネジンガー)や、
中世の職人詩人(マイスタージンガー、ニュルンベルクとか有名)など、
かなり歴史が古いものです。
その影響があるのか、とくに初期のドイツ文学は民話や詩の影響が強く、
ポーに影響を与えたE・T・A・ホフマンや、
人魚姫の元ネタっぽい『オンディーヌ』のフケーなどがいます。
ドイツの代表作家といえばゲーテです。
ちょうどゲーテの時代に疾風怒濤運動(シュトルム・ウント・ドラング)という運動が起こり、
中心にいた作家がゲーテと友人の詩人であるシラーです。
これがきっかけでドイツという国民性がまとまり始めた、
という文学的にも政治的にも意義の深い運動だったようです。
文学で国ってまとまるもんなんですね。
時期的にも日本の文明開化みたいなもんでしょうか。
20世紀はドイツにとって受難の時代になります。
第一次世界大戦、ナチスの台頭、第二次世界大戦と立て続けに戦争が起こり、連合国の分割統治によってベルリンの壁が作られ、西と東に分裂させられていまします。
戦争には反戦を示したり、ナチスによって迫害され、亡命した作家も大勢います。
反戦ではヘルマン・ヘッセ(『車輪の下』)、亡命した作家にはレマルク(『西部戦線異状なし』『凱旋門』)やケストナーなどがいます。
やはり、第二次世界大戦はドイツの作家には強い影響を与えたようです。
戦後にはノーベル賞受賞作家のグラスや、日本でも人気の高いミヒャエル・エンデがいます。
ドイツ文学はロシア同様、そこまで詳しくないので、今回は四人だけ紹介します。
ドイツ文学は読んでいるとドイツだなーって感じがします。
なんというか、すごくマジメ。
だけど合間からすごく下らないユーモアが飛び出すこともあるという。
国としては山羊座っぽいイメージがあって好きなんですけどね、ドイツ。