文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ ドイツ作家編その4 エンデ

ミヒャエル・エンデはドイツの作家です。
主に児童文学を書いていて、日本では『はてしない物語』『モモ』で有名でしょうか。
はてしない物語』はハリウッド映画の『ネバーエンディングストーリー』の原作です。
私は原作も映画も見たことありますが、
原作の方がいいです。確実に。
代表作は『ジム・ボタンの機関車大旅行』『モモ』『はてしない物語』など。

 

○人となり
ミヒャエル・エンデが生まれたのは1929年のドイツです。
父親はシュールレアリスム画家のエドガー・エンデ。
ちょうどナチスが台頭してきた頃で、
父親の絵は退廃的として目を付けられてしまいます。
16才で第二次世界大戦が終わるまで、子供時代は窮屈な生活を余儀なくされます。
ですが、決して言いなりにならず、むしろ抵抗する姿勢を取りました。
まだ学生だったエンデに戦争へ召集が掛かったとき、
召集の手紙を破り捨て、疎開していた母親の元に歩いて避難し、
その地域のレジスタンス活動に伝令として参加していたそうです。
反抗精神がすごい。

戦後は父親に影響されたのか芸術の道に進み、演劇の学校に通ったり、
詩や作品を書いていたようです。
また、結婚後はイタリアに移住したこともあります。
エンデは日本と縁が深い作家らしく、
最初の奥さんを亡くした後、『はてしない物語』の日本語訳をした女性と再婚したりしています。

わたしも『はてしない物語』や『モモ』に感動したクチで(読んだのは高校くらいになってからですが)、
あの膨大な世界観と深いメッセージ性に魅せられました。
わたしの好きなライトノベルに『戦う司書』シリーズというのがあるのですが、
この作者の山形石雄さんも『はてしない物語』が大好きのようですね。
別の話にも名前とかキャラクターとか文章にちょくちょく影響が見えます。

 

ホロスコープ解説

ミヒャエル・エンデ(1929/11/12 17:15)

蠍座の太陽、魚座の月、ASCは双子座。

蠍座に太陽、水星、火星が入っています。
意外と、かなり蠍が強いですね。
エンデの作品は大半児童文学なんですけど、
なんだか怖い。
子供向けなんだけれど、容赦なく迫ってくる追手とか怪物がいて、けっこう怖いです。
『モモ』では灰色の男たち、『はてしない物語』も怪物がけっこう出てきます。
実はかなり大人向けなんじゃないかと思います。
そういえば、『モモ』のテーマは時間ですが、
エンデは灰色の男たちを銀行の預金利子から思いついたそう。
蠍座(もしくは第八ハウス)は他人と共有するものという関連から、
他人との財産の共有、ひいては投資などのお金関係にも関わりがあるらしいと聞いたことがあります。
だから時間やお金っていうのはすごく蠍座っぽいなあと思います。

また、月が魚座なのはさすがですね。ファンタジックな想像力がある。
エンデは児童文学を書く際、
「私が小さい頃にこういう話が読みたかったなあ」と思っているものを作っているそうです。
あと、エンデの作品で面白いのは名前。
これだけ響きの良い名前がどこから出てくるのか……不思議です。
ちなみに、太陽・火星と月と蟹座の冥王星で水のグランドトラインです。
水のグランドトラインは、人情派って感じです。
なんか、無限にすっごく優しい感じ。

水以外だと双子座が意外と強くて、
ASCと木星が入っています。つまり木星は第一ハウス。
双子座っていうのがけっこう面白くて、
双子座(特に木星)の得意なことといえばストーリーテリングだと思いますが、
ストーリーテリングそのものが『はてしない物語』の大きなテーマになっているからです。
これは読んでもらえればよくわかると思います。
エンデは大人にこそ自信を持ってお勧めします。