文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ 推理小説家編その1 G・K・チェスタートン

ギルバート・キース・チェスタートンはイギリスの推理作家です。
カトリックの神父が探偵役の「ブラウン神父」シリーズが世界的に有名です。
初代イギリス推理作家クラブの会長でもあります。
代表作は『ブラウン神父シリーズ』長編の『木曜日だった男』など。

 

第一回はチェスタートンにしました。

推理小説の元祖はE・A・ポーで、コナン・ドイルも有名ですが、

もうあらかた書きたいことは既に書いてしまったので、この人です。

 

さて、推理小説作家たちの特徴を見るには作品を読むのが一番、
ということで、作品から見て行きたいと思います。

(世界的な文豪と違って、人物面のエピソードが薄い人が多いので・・・汗)

 

○「ブラウン神父」シリーズについて
ブラウン神父はドイルのホームズ、クリスティのポワロと並ぶ超有名な探偵役で、
ちょっと冴えない(シルエットが全体的に丸っこい)見た目とは裏腹に、
非常に鋭い推理で不可解な事件を解決していくシリーズです。
探偵小説でも最古典の部類です。

 

これがすごく面白い。
このシリーズの魅力は豊富なトリックです。
一話完結の短編形式なので読みやすいのですが、
密室あり、心理トリックあり、不可思議状況ありと多種多様。
この中のトリックを借用している作家も多いようです。
江戸川乱歩もいくつか短編に使ってますね。
特に『見えない男』のトリックは有名です。

しかも、すべてにしっかり教訓が付いているところも面白い。
ちょっととぼけたブラウン神父と友人の元怪盗のやり取りも好きです。
古典の中ではかなり読みやすい方なのではないでしょうか。

個人的なお勧めは『見えない男』『まちがった形』『神の鉄槌』
『通路の人影』『ジョン・ブルノワの珍犯罪』あたりです。
『神の鉄槌』と『通路の人影』は教訓面も含めて好きです。

長編の『木曜日だった男』は未読です。すみません。

 

ホロスコープ解説

G・K・チェスタートン(1874/5/29 出生時間不明)

 

双子座の太陽、蠍座の月(確定)、ASCは不明。

双子座で太陽、水星、火星がコンジャンクション
水星を中心にステリウムを作っています。
双子座に星が集中しているのは、コナン・ドイルと同様で、
双子座タイプの作家のようです。

 

チェスタートンの魅力はトリックの豊富さですが、
双子座はトリック大好きそうですね。
与えられた情報から論理的に答えを導くよりも、
小粒だけどちょっと面白い、クイズみたいな形式の方が好きなのかもしれません。
面白いことを考えるのが大好きで、頭の回転の速い双子座っぽい。

 

しかし、双子座は体力がないというか飽き性というか、
ひとつのことに集中するのが苦手という面もあります。
ブラウン神父シリーズが短編集で
ホームズも大半が短編で、長編も短編に毛が生えたくらいのものなのも、
それを思えばうなずけるなあ、と思います。

(余談ですが、天秤座がちょっと地に足ついているのに対して、
双子座はより純粋に思考タイプだなあ、と思うことがあります。
天秤座が飽くまでも現実に即して考えているのに対して、
双子座は純粋に頭の中で楽しく遊んでいる感じがします。
守護星の違いですかね? 水星に比べて金星は少し地属性よりなので・・・)

 

また、チェスタートンの土星水瓶座で、
これが双子座のステリウムにトライン。
チェスタートンの作品はトリック重視ですが、
トリックを活かすための状況作りが上手いなあ、とも感じます。
ものすごく変な状況なんだけど、何故かリアリティがあって、
疑問に思わずに納得させられてしまうというか。
双子座の部分がが面白いトリックを考えて、
水瓶座土星がツッコミを入れつつ整えていく、
という感じでしょうか。

 

一方、月は蠍座です。
蠍座って心理トリック大好きそうですよね。
ブラウン神父シリーズは結構な数が心理トリックで、
なるほど、と思うものもあります。
他、蠍座の月の推理作家といえば、
ガストン・ルルー、D・M・ディヴァインなど。
なんとなく、似通った部分がありますね。
ブラウン神父シリーズも、たまに怖い雰囲気になることがあります。
お化けとか怖さではなく、人間の本性の面で。

ちなみに、蠍座の月と水瓶座土星、牡牛座の冥王星

この三つでTスクエア(出生時間不明なので恐らく)。
このラインは非常に真面目な感じがします。

蠍座含むTスクエアって、宗教的に真面目な人が多いイメージがありますね。

ホーソンとかヴェルレーヌとか有島武郎とか。

ブラウン神父の少し皮肉が利いた、時に人間の業をえぐるような教訓は
この部分から生まれているんだろうなあ、と思います。