文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その5、O・ヘンリー

O・ヘンリーはアメリカの作家です。
本名はウィリアム・シドニー・ポーター。
長編はなく、意外な結末と示唆に富んだ優れた短編を多数残しました。
代表作は『賢者の贈り物』『最後の一葉』など。

・人となり

なかなかすごい経歴の持ち主で、
銀行で働いていた時に逮捕され、3年以上も刑務所にいました。
そこで短編小説を書き始め、ペンネームも獄中で考えたそうです。
280作以上もの短編を書けたのは、
豊富な職業経験と獄中の経験から、だそうです。
作風もニューヨークの様々な境遇の人々を描いたものから、
南アメリカ南北戦争を題材としたものまで幅広い。


代表作としてあげた二作が有名ですが、
個人的には『よみがえった改心』がおすすめ。
すごい印象深く残っています。
短編であれ程の読後感の良さを演出するのは、
さすがの手腕です。
短編が多くて文章が読みやすいので、
普段あまり本を読まない人に薦めるなら、
まず最初に挙げる作家かなあ、と思います。

ホロスコープ解説

O・ヘンリー(1862/9/11 21:00)

乙女座の太陽、牡牛座の月、Ascは牡牛座。
太陽と土星が乙女座で合。
ぱっと見で地属性多めですが、
水星と木星は天秤座で合。
O・ヘンリーの短編はどちらかといえばドライで、
無駄を省いたさっぱりした読み心地ですが、
確かに風と地が多い感じです。
O・ヘンリーの私的なイメージでは、
「ニューヨークの街角の、バーの常連の、清潔な白いスーツを着崩したおっちゃん」
という感じです。ちょっとアウトローっぽいけど、根は真面目な感じ。
作品の全体的にちゃんとした、浮ついた雰囲気がないのは、
実に乙女座らしい。男性も女性も純粋な良い人が多いし。
短編が多いのは、牡羊座の火星の影響もあるのかな?
重厚さよりも、軽やかで人に突き刺さるような作風ですね。


調べてみて思いましたが、
アメリカ作家では天秤座の水星が強い人が結構いるようです。
O・ヘンリーの他、フィッツジェラルドとか、カポーティとか。
見比べると、何となく共通するような書き方しています。
こう・・・美麗で、流れるような文章を書くというか。
軽いけれど、無駄な部分の一切ないような。
村上春樹が大絶賛しそうな感じの。
そういう人は短編が上手いことが多いみたいですね。


O・ヘンリーといえば、話の最後の最後でひっくり返す
どんでん返しというか、オチが秀逸なのも魅力のひとつですが、
乙女座の太陽、土星とスクエアしている双子座の天王星があります。
なんとなくそれっぽい。
O・ヘンリーのオチは時に、
物事の一面しか見ない、思い込みみたいなものを、
鮮やかにひっくり返す感じのオチが多いかなあ、と思いますが、
双子座の天王星ってそういうことして去っていきそうですね。
台風みたいに引っかき回して逃げる、みたいな。
言葉遊びにも強そうです。

文豪とホロスコープその4 アメリカ作家編、トウェイン

マーク・トウェインアメリカの作家です。
本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズで、
小さい頃から憧れの職だったミシシッピ川の水先案内人の用語、
安全水域を表わす「深さ二尋(マーク・トウェイン)」から取ったそうです。
代表作は『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』『王様と乞食』など。


・人となり

冒険小説を書いていたトウェインは、実際フリーダムで劇的な人生でした。
若い頃は新聞記者、蒸気船の水先案内人、鉱脈探しと、
かなりの間、ふらふらしていたようです。鉱脈探しって。
ヨーロッパ旅行から帰国後、ユーモア作家として活躍し始め、
資産家の娘さんと結婚し、美人の嫁さんと豪邸を手に入れましたが、
が、一方で出版事業で破産して、多額の借金を負ったりと、
浮き沈みの激しい人生だったようです。
借金は10年かかって返済しましたが、
最愛の妻と娘を亡くし、晩年は心霊現象に凝ったり、
ペシミスティックになっていたそうです。


代表作のひとつである『ハックルベリー・フィンの冒険』は、
出版当時こそ評判が悪かったそうですが、
ヘミングウェイアメリ近代文学の祖と評しています。
それまでのアメリカ文学がヨーロッパ寄りだったのに対して、
トムやハックのようなアメリカらしい自由奔放な悪ガキが
活躍するのは画期的だったらしいですね。
ちなみに、どうして評判が悪かったかというと、
訛りの強い庶民語を四つも駆使して書いた文章と、
黒人奴隷を対等に扱うことへ、上流階級から反発があったそうです。
この反骨精神と平等主義は作品全てに見られる傾向です。


執筆以外にも皮肉とユーモアのこもった講演が大の得意で、
講演で世界一周旅行をして、多額の借金を返すことができたそうです。
あとは奥さんが大好きだったそうで、
資産家の娘にどこの馬の骨ともしれない作家が恋をして、反対され、という
ドラマチックな展開もあったようです。
あとは、意外と落ち込みやすい性格だったらしいとか。
トム・ソーヤーの性格にも大体同じような部分が見られます。

 

ちなみに、『学問のすゝめ』を書いた福澤諭吉と同い年。

ぜんぜんイメージ違いますけど、

若い時ヨーロッパに渡ったり、

そのことを記事にしていたり、

意外と共通するところがあります。

トウェインの方が数倍くらい落ち着かない印象ですけどね。


ホロスコープ解説
マーク・トウェイン(1835/11/30 4:45)

射手座の太陽、牡羊座の月、Ascは蠍座
めっっちゃ火が強い。
射手座に太陽、金星、火星が同座しています。
作品に見られる自由奔放さと空想・妄想好き(特に盗賊ごっこが趣味のトム)、
反骨精神やアウトサイダーを好む性質は、
まさしく典型的な射手座です。
ものの本によると、トウェインの作品では
双子や入れ替わりという「分身」というテーマが大きいそうです。
ダブルボディーズサインだからかなあ、としっくり来る感じがします。


そういえば、モンゴメリの『赤毛のアン』に対して、70過ぎのトウェインは
「”不思議の国のアリス”以来の魅力ある人物」と
直接手紙を送ったそうです、(と、近くにあった『アンの愛情』の解説に書いてありました)
モンゴメリも、アリスの作者のキャロルも、
射手座だったり、射手座が強めだったりします。なんとなく好みがわかる。
この辺のキャラクターは同じ括りでまとめられますが、
アリスもアンも妄想大好きですが、トムも相当です。


さて、トウェインは射手座も強いですが、牡羊座も強いです。
作品の中にはかなり皮肉が強かったり、風刺の辛辣なものも多いです。
特にハックは、子供に読ませていいのか、ってくらいえげつないこともある。
太陽が射手座で月が牡羊座の組み合わせというのは、実は小林多喜二と同じです。
えげつなさには大小がありますが、残酷な現実から目をそらさない辺り、
なんとなく似たような傾向があるなあ、と思います。
個人的に読んだ感想では、
トムは射手座で、ハックは牡羊座って感じです。
トムは想像力と妄想力で辛うじて文明社会に適応できるけれど、
野生児のハックは完全に対立しています。
そう考えると、ハックを人間社会に適応させるのは
牡羊座を従わせようとするのと同じで、
どだい不可能っぽいです。


火が強い一方で、Ascや水星は蠍座木星は蟹座と、水も強いです。
蠍座の水星は大分作品内に見て取れて、ユーモアの反面言葉に毒があったり、
皮肉や風刺が大好きなのはそういう理由でしょう。
ちなみに、蟹座の木星牡羊座の月ときつくスクエアで、
かなり調子に乗りやすそうだなあ、という感じがします。
作品に盛りすぎて話に詰まったり、事業広げすぎて失敗したりとか。
そこには、月に合した冥王星の影響もありそうです。
そして、地のエレメントにひとつも星がないのは
安定や堅実や常識と一切縁がなかったトウェインらしいなと
しみじみ思います。

 

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その3、オルコット

ルイーザ・メイ・オルコットはアメリカの女性作家で、
著書の『若草物語』が有名です。
代表作は『若草物語』シリーズ。

・人となり

オルコットは四人姉妹の次女で、
姉妹の様子は『若草物語』の中にも反映されています。
随分と教育熱心な家庭でしたが、小さい頃は苦労したそうです。


物語の中でジョーは元気で快活な少女ですが、
オルコットは病気を抱えたり、
家のためにお金を稼がなくてはならなかったりと、
結構苦労したようです。
また、癇癪持ちで怒りっぽいことと、
家族を振り回す父親との不和に悩んでいたそうです。
そういうところは同じ射手座のモンゴメリと似ているような気がします。


若草物語』といえば美しい家族の小説という印象がありますが、
オルコットにはスリラー小説をひたすら書きまくった時代もありました。
彼女は前述した通り射手座ですが、なんかそれっぽいなあ、と思います。
お金を稼がなければならなかった、という理由もありましたが、
単なる『若草物語』のひと言で語れるような人ではないんでしょうね。


ちなみに、わたしは昔から『若草物語』の愛読者です。
姉妹では三女のベスが好きです。ええ子やわあ、と思います。


ホロスコープ解説

ルイーザ・メイ・オルコット(1832/11/29 0:30)

太陽は射手座、月は水瓶座、Ascは乙女座。

そういえば11月29日近辺はすごい日付で、
29日はオルコットの他、『ナルニア国物語』の作者のC・S・ルイス、
翌日の30日はモンゴメリ、トウェイン、推理小説家のディクスン・カー
前日の28日はオルコットの愛読した『天路歴程』の作者であるバニヤン
という、なぜか周辺に作家界の有名人が多い日付です。しかも児童文学作家が多い。
前述した通り、射手座の少女小説作家という点でモンゴメリと似ています。
四人姉妹の話という点ではオースティンの『傲慢と偏見』とも共通点がありますね。
不思議と主人公も類似が多いような気がしてきます。
頭が良くて、女性といえど自立していて、多少気が強いという。
ジョーの活発な性格と作家という夢は、射手座らしいと思います。


ただ、『若草物語』はかなり教訓的な話です。
父親不在の家庭で、母親と姉妹で力を合わせ、
貧しいけれど慎ましい家庭を築くのが幸せ・・・という、
ある意味、射手座らしからぬようなストーリーだなあ、と。
赤毛のアン』も大分教訓的な部分はありましたけど、
それ以上です。
オルコットは生涯家のために働かなければならず、
恋もできずに生涯独身でした。
乙女座のAsc近くに土星があるのですが、苦労の多い生涯を象徴しているようです。
そもそも乙女座の土星って苦労性って感じがしますね。

この土星魚座木星、射手座の水星でTスクエアです。
Tスクエアは真ん中の星にエネルギーが集中しますが、
水星は第四ハウスに位置しているんですよね。
第四ハウスは大まかには家を意味しますが、
まさしく『若草物語』は家族の物語ですし、
家庭のために働かなければならないとか、
そういう意味もこもっているのかなあ、と思います。

また、土星木星、第四ハウスは父親の意味もあるので、
そういうものと葛藤する人生、とも読めます。
若草物語』の家庭では父親がほとんど不在です。
これはかなり意図的なものらしく、
家庭を乱す父親を物語の中では消したという、
過激な見方もできます。
オルコットも相当鬱屈が溜まっていたんでしょうか。
射手座ってたまにそういうことするんですが、
トウェインやモンゴメリ永井荷風など、
かなり過激な日記を書いていたそうです。
くわばら、くわばら。

ちなみに、オルコットは土星やAscも含めて地属性が強いです。
金星は山羊座ですし、
火星、土星海王星で地のグランドトラインが作られています。
オースティンやモンゴメリと違って、
かなり家庭的、教訓的なのはこの辺りに理由があるのかなあ、
と思います。もっとがっつり比較したら面白いかもしれませんね。

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その2、エドガー・アラン・ポー

エドガー・アラン・ポーアメリカの作家で、
詩や怪奇小説の短編を主に書きました。
代表作は『大鴉』『アッシャー家の崩壊』『黒猫』など。

・人となり

推理小説怪奇小説の祖で熱狂的なファンが多い人です。
大ファンの一人である江戸川乱歩ペンネームとしているのはよく知られている話。
しかし、早くは詩人として有名で、
芥川龍之介は詩人としてポーのことを賞賛していたりします。


ですが、生前は不遇で、
生まれてすぐ天涯孤独になり、養家で育ちます。
その後、大学を賭博で除籍になった後に、作品を書き始めました。
ちなみに、最愛の妻であるヴァージニアは結婚当時14才で、
ポーよりかなり年下の幼妻だったそうです。ロリコン・・・?


それを差し引いてもかなり変わった人で、
酒浸りで酔っ払うと人が変わるとか、
動物好きだけれど動物を虐待する(『黒猫』に反映されています)、
死因は原因不明だけど、急性アルコール中毒という説がある。
・・・という噂です。


正直、ポーの死後に伝記を書いたライバルが、
かなーり事実より悪く宣伝したらしいので、
事実はちょっと分からない部分もあります。
まあ実際、かなりの変わり者だったでしょうけれどね。


ホロスコープ解説
エドガー・アラン・ポー(1809/1/19 1:00)

太陽は山羊座で月は魚座、Ascは蠍座
蠍、射手、山羊、魚と星が固まっていて、
シンプルでわかりやすいホロスコープです。

太陽と水星がちょうど0度で合しています。
カジミです。作家には結構見られますが。
ポーは自分の作品に相当なこだわりのある人で、
たった一つの正しい読まれ方を追求したそうです。

山羊座というのはやや意外でしたが、
自分の経験を作品に反映していること(『黒猫』『ウィリアム・ウィルソン』など)は、
同じ山羊座カジミの菊池寛にも見られましたし、
狂気に関しては同じく山羊座カジミの夢野久作も同傾向です。
山羊座って、けっこうヤバいんでしょうか。
少なくとも、狂気じみた、時に非現実的になりそうな筋を
ぐいぐい引っ張っていく筆力は山羊座っぽいなあ、と思います。


で、月は意外と魚座
この月に金星、木星冥王星が重なっています。
かなり盛ってます。
冥王星が重なっている時点で危ないのは分かります。
普段は優しいけれど、原因不明の憂鬱に突然襲われそうな感じ。
さらに、ここに射手座の土星海王星がスクエアします。
しかも、木星海王星でミューチュアルレセプション。
ヤバさ二乗って感じです。
間違いなく狂気の源泉はここでしょう。
酒や薬に溺れそうなことは確実で、
二重人格性、アルコール中毒、破滅願望などなど・・・
射手座って結構残酷なところがありますが、
ポーの作品はグロすぎてたまに読めなくなることがあります。
腐乱死体とかバラバラ殺人とか多い・・・


Ascは蠍座というのは大納得です。
蠍座推理小説家、怪奇小説家が多いので。
ちなみに、Ascに天王星が合。
やっぱり変わり者だったみたいですね。
あとは浮き沈みの激しい人生というか。
そういや、江戸川乱歩蠍座天王星だったなあ、と思い出したりもします。


余談ですが、月と金星が合している人はハンサムという評判をよく聞きます。
ルイス・キャロルとか太宰治とか。女子供に人気が出るタイプ。
しかし、ポーは冥王星と合しているせいか、
なんというか、死神みたいな顔をしています。
海王星土星とスクエアしているのも悪いんでしょうか。
あとは、女性のストライクゾーンが広いとかありそうですね。

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その1、ホーソン

ナサニエルホーソンアメリカの作家です。
ピューリタンの名門一族の出身で、
代表作は『緋文字』『七破風の家』の他、
短編集や児童文学なども書いています。

この『緋文字』はアメリカの古典中の古典で、
アメリカでは学校の教科書にも使われたりしているそうです。
日本で言うところの夏目漱石森鴎外みたいな存在でしょうか。

そういう感じならヘミングウェイ芥川龍之介位置でしょうか。


ちなみに、表記はホーソンホーソーンがあり、
『緋文字』も、「ひもじ」か「ひもんじ」で意見が分かれるところらしいです。
一応、ホーソーンの『緋文字(ひもんじ)』が一般的らしいです。
でも、ここではホーソンと書きます。
島崎藤村みたいな音が個人的に好きなので。

 

・人となり
マサチューセッツ州のセイラムという街出身で、
父親は商船の船長でしたが、幼い頃に死去し、
母方の実家にて、姉と妹と共に育ったそうです。
そのせいかもしれませんが、
『緋文字』では女主人公のへスターなど、女性が強い。
奥さんとはかなり仲が良かったり、娘も生まれたり、
女が強い家系なのかな・・・とも思います。


作家としてはなかなか芽が出ず、税関に勤めていた時期もありました。
しかし、税関の仕事も政党上のあれこれで辞めさせられ、
その愚痴が『緋文字』の長い序文である「税関」に書いてあります。
この「税関」がかなり面白い(笑)
はじめに飛ばして、『緋文字』の本文の後に読み返したら、
ユーモアの混ざった軽い文章にびっくりしました。
税関は辞めさせられましたが、後に大学時代の友人が大統領になり、
そのコネでイギリスの領事に出世したりもします。


ちなみに名字のホーソンとは植物の名前で、
和名は山査子(サンザシ)、別名メイフラワーといいます。
アメリカ移民が最初に乗ってきた船、メイフラワー号の由来です。
そして、出身地のセイラムは
最後の魔女狩りがあった場所として有名です。
しかも、ホーソンの先祖に魔女狩りの判事を務めた人物がいたらしく、
彼の作品内にもしばしば魔女が出てきます。
こういうところも含めて、色々とドラマチックなので、
わたしはかなり好きです。作品に関係ない場所でもワクワクする。

 

ホロスコープ解説
ナサニエルホーソン(1804/7/4 出生時間不明)
蟹座の太陽、牡牛or双子の月。Ascは不明。
奇しくも7月4日はアメリカ独立記念日
アメリカを代表する作家としては洒落が利いています。
ちなみに、フランスの女性詩人のジョルジュ・サンドとは3日違いです。

月は不明ですが、双子座の月じゃないかなあ、と思っています。
本編はともかく、「税関」の部分がとても双子座ぽい。
本編からは想像がつかないほど軽い語り口で愚痴、というかクビにされた恨み節が書いてあって、
とても面白いです。
真面目で暗い本編とはあまりに温度差が違うので、
一時期、「税関」だけカットされていたこともあったそうです。
同じ双子座の月の田山花袋ドストエフスキーと似たようなものを感じます。
ドストエフスキーの『死人の家』も、タイトルと分厚さはともかく、
けっこう語り口は軽い。
ある種、二重的というか、そういう温度差の違いが双子ぽいんですがね。


個人的に、アメリカ文学の代表のひとつは
ホーソンの『緋文字』だと思っていますが、
アメリカの根底の根底を流れているのは蟹座っぽさだと思うからです。
歴史的に、アメリカ人の祖先は戒律の厳しいピューリタンで、
アメリカには厳しい道徳観と、排他性がうかがえます。


そういえば、アメリカといえば、アメリカンドリームとよく言われますが、
成功して、その後に成功した分を孤児院や恵まれない人のために寄付して、
社会に還元するまでが本当のアメリカンドリームで、
それが成功者の義務とされています。
恩返しというか、社会に返すことが前提なんですね。


『緋文字』はかなり蟹座っぽさがあります。
たとえば、姦通の罪を犯した主人公は人々に排斥されますが、
罰が村八分というか、社会的抹殺というのはなかなか蟹座っぽい。
また、『緋文字』の大きなテーマは「罪と贖罪」です。
何が本当の罪なのか、どのように自分の中で罪と向き合っていくか、
その戦いがそれぞれ個人の心の内で行われているところが見所のひとつですが、
なんか蟹座っぽいなあ、と思います。
社会的な罪というより、道徳観に照らし合わせた
個人的罪な方が大問題なわけです。
なかなか重くて深いです。


この本編の重さには
不動のTスクエアが関わっているのかもしれない。
牡牛座の火星と獅子座の金星と蠍座海王星でのTです。
ひとことでいえば重い。
特に、蠍座は宗教的にオールオアナッシングで、
潔癖主義みたいな厳しさが出そうな感じ。

ちなみに、主人公のへスターですが、
蟹座に加えて、すごく獅子座の金星っぽいです。
家庭的、かつ華やかというか。
一方、主人公の娘のパールは、
誕生日3日違いの女性詩人のジョルジュ・サンドに通じる部分があります。
サンド本人や作品内に、かなり自由奔放な少女が出てきて、
それに似ているなあ、と思いました。


本編が重い分、軽い「税関」との温度差が激しくなって、
なおさら面白くなるわけです。
ひょっとしたら、そこも狙いの一部なのかもしれない。
日本の江戸時代くらいの古い本ですが、
アメリカ文学を読むなら先ずオススメの本です。

アメリカ文学について

一ヶ月ごとに更新テーマを変えています。

先月は12星座で作家。

11月のテーマはこれ。

アメリカ文学について』。

日本国内に比べたら知名度は低く、

イギリスやフランスに比べたら歴史は浅いですが、

(=人数が限られて書くのが楽ですが)

その分、なかなか個性の強い名作家が揃ってる国です。

 

アメリカは歴史としてはかなり若い国です。
1776年の独立宣言によってアメリカという国家は誕生しました。
イギリスでは十六世紀くらいには既に英文学が成立していましたが、
アメリカ作家の作品を出始めたのは十九世紀に入ってからです。


ちなみに、日本人作家は水瓶・魚が多いという特徴はありましたが、
アメリカ作家は特にどの星座が多いとかはないみたいです。
しいて言えば、蟹座と射手座が重要かなあ、と感じるくらいです。


一説ですが、国家にも始原図という出生図みたいなものがあって、
石川源晃氏の『辞典占星学入門』によれば、
アメリカの場合は1776年7月4日16:50になるそうです。(諸説あります)
すると、太陽は蟹座、月は水瓶座、Ascは射手座になる。
この場合、びっくりするくらい蟹座が強いです。
アメリカの成立に原因があるのかもしれないです。


アメリカの基礎の基礎を作ったのは、イギリスのピューリタン移民たちです。
たしか司馬遼太郎が、日本に武士道があったように、
アメリカの根底にあるのは移民してきたピューリタニズムだ、
というような発言をしていたことがあったと記憶しています。(うろ覚えですが)
アメリカは自由奔放で外向きなイメージがありますが、
実際は国際協調というよりも自国第一で、意外と排他的で、
意外と根は蟹座っぽいのかもしれない・・・と思います。
月が水瓶座でAscが射手座なのは、かなりそれらしいですけどね。


アメリカ文学で蟹座といえば、ホーソンです。
わたしが読んだ限り、一番アメリカらしいアメリカ文学は、
ホーソンの『緋文字』だと思います。
(しかも、7月4日のアメリ建国記念の日生まれだったり)
多分、アメリカの根底の根底に流れているものは、
この作品に現われている宗教性だったり、排他性だったり、
その他諸々なのかなあ、と思っています。
他、ノーベル賞作家のパール・バックヘミングウェイも蟹座が強いです。


一方、アメリカ文学で射手座といえば、トウェインです。
トウェインは現代アメリカ文学の祖らしく、
アメリカ文学をヨーロッパ文学から独立させた、と言われています。
後世への影響も大きく、
特に、フォークナーやサリンジャーは大好きだったみたいです。
他、メルヴィルサリンジャー、ミッチェルも射手座が強いです。
開拓者精神や人種問題に関わっている作品が多いかなあ、とも思います。
ともかく、アメリカの自由精神やアメリカンドリームといわれる希望は、
射手座っぽいなあ、と思います。


ちなみに、アメリカといえば、イギリスに次いで推理小説の大作家が多い国です。
推理小説の祖であるポーはもちろん、ハメットやチャンドラーなど、
ハードボイルドな探偵が登場する作品が多いようです。
また、ブラッドベリスティーブン・キングなど、SFやホラーなど、
大衆文学の作家で優れた人物も多いです。
これは、アメリカではパルプマガジンという、
安くて大衆向けの作品がかなーり人気だったためでしょうか。
さすが、労働者と自由の国のアメリカらしいです。


また、ハリウッドのある国だけに、小説が映画化されることも多いみたいで、
だいたいの有名な小説は映画化しています。
スタインベックの『エデンの東』、ミッチェルの『風と共に去りぬ』とかは、
映画のイメージがかなり強いです。
また、映画や戯曲のシナリオを書いて成功した作家も多いです。
村上春樹が大好きなフィッツジェラルドはスランプ時代に
映画のシナリオを書きまくって飢えをしのいでいたらしいです。


わたしが個人的にアメリカ文学で好きなのは、
子供の時に大好きだった『若草物語』とか、
中学校時代に読みふけった『風と共に去りぬ』、
O・ヘンリーの『賢者の贈物』でしょうか。
他、ホーソン、トウェイン、ヘミングウェイあたりが好きです。
逆に、ポーやフィッツジェラルド、フォークナーは苦手。
ポーは作品は嫌いじゃないけれど、怖いのとグロいのが苦手なので・・・
わたし自身は射手座太陽で、蠍座の水星や蟹座の火星など、
全体的に水が多めです。
作風の好みで言うと火属性と水属性の強い作家が好きで、
風属性、特に双子座が強い作家は苦手です。
天秤座の太陽で、双子座のかなり強いフィッツジェラルドとか、
三本の指に入るくらい苦手かも・・・
(他の二本はフランツ・カフカトーマス・マン
作品の好みって本当、星が反映されてるなあ、
と思います。

 

 

魚座作家について

魚座作家はとても不思議なんですが、
日本人作家がめちゃめちゃ多い。
海外作家はあまりいないのに、なぜか日本人だけ。
日本は魚座っぽいと言われている影響でしょうか。
しかも、志賀直哉芥川龍之介横光利一などの大物が多いです。
日本の小説は一時期、心境小説(経験や体験から作者の心境を述べたもの)
と言われるものが流行ったことに関連しているのかも、と思います。
あとは、日本人はたとえば「もののあはれ」とか
概念的なものが好きだからでしょうか。
ちょっと結論は出てませんが。


さて、その他の魚座作家は、
人道的・道徳的な立場の人が多いようです。
法律や金よりも人間の尊厳と道義を大事にしますが、
作品内ではなぜか主人公を徹底してひどい目に遭わせます。
ユゴーの『レ・ミゼラブル』とか、スタインベックの『二十日鼠と人間』とか、
ちょっと読んでいて主人公が可哀相になるくらい、
深い悲しみや受難に陥れます、作者が。
しかし、主人公は絶望からも立ち上がります。
あたかも殉教者や受難者です。
魚座は宗教に関連が深いですが、
宗教がテーマになっていたり、考え方が宗教っぽい傾向が強いです。
志賀直哉が城の崎にて、生命についての考えに耽ったり、
芥川龍之介が聖書を愛読していたこともそれらしいなあ、と思います。


恋愛については、かなりのロマンチストかつ、
センチメンタリストです。
相手への無償の愛を捧げることに意義を感じる、
どちらかといえばプラトニックな純愛を好む傾向が強いようです。
もはや恋愛を通り越して信仰に近いものを感じる時もあります。
純愛の他に悲恋も大好きです。
たとえば『人魚姫』はとても魚座的です。


魚座は詩に強い人が多いようです。
優れた詩人はもちろんですが、
作家でも元々詩人出身だったり、文章が詩的だったりと、
叙情的で、韻文に才能がある人が多いようです。
また、登場人物の内心を重視する人が多いように感じます。
魚座の共感能力の賜物かなあ、と思っています。
魚座の水星は独自の言葉づかいや表現をすると言われていて、
横光利一の新感覚と言われる独特の比喩表現など、
さすが魚座、と思います。

 

主な作家
・太陽
ユゴーイプセン高浜虚子有島武郎高村光太郎志賀直哉石川啄木芥川龍之介横光利一スタインベック
・月
ゲーテ、E・A・ポー、スティーブンソン、国木田独歩樋口一葉、ヘッセ、有島武郎サガン
・水星
ユゴーボードレール森鴎外芥川龍之介横光利一梶井基次郎遠藤周作
・金星
ユゴーアンデルセン、E・A・ポー、森鴎外島崎藤村