文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープ

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その12、カポーティ

トルーマン・カポーティはアメリカの作家です。作品は短・中編が多く、代表作は『ティファニーで朝食を』『冷血』など。 ・人となり 両親の離婚により孤独な少年時代を過ごし、この孤独感は短編や、後の長編の『冷血』に内包されていきます。華麗な文章で注…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その11、ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリこと、レイモンド・ダグラス・ブラッドベリはアメリカの作家です。『火星年代記』などのSF作品が有名ですが、本人はSF作家と呼ばれることを嫌っていたそうです。代表作は『火星年代記』『華氏451度』など。 ・人となり1920年にイリ…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その10、ミッチェル

マーガレット・ミッチェルはアメリカの女性作家です。作品は『風と共に去りぬ』のわずか一作のみですが、無名の作家の作品としては異例なほどの成功だったといいます。代表作は『風と共に去りぬ』。 ・人となりミッチェルはジョージア州アトランタの出身です…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その9、ヘミングウェイ

アーネスト・ヘミングウェイはアメリカの作家です。アメリカ文学に疎い人でも、ヘミングウェイの名と、作品のタイトルならば知っているという大文豪です。代表作は『誰がために鐘は鳴る』『日はまた昇る』『老人と海』など。 ・人となり ヘミングウェイは高…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その7、フォークナー

ウィリアム・フォークナーはアメリカの作家です。日本ではややマイナーですが、フィッツジェラルドやヘミングウェイと同年代で、ノーベル賞受賞作家です。代表作は南部のヨクナパトーファという架空の州を舞台とした『八月の光』『怒りと響き』『アブサロム…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その7、フィッツジェラルド

フランシス・スコット・フィッツジェラルドはアメリカの作家です。ジャズ・エイジと呼ばれた1920年代から活躍し始めた、サガンや村上春樹が大好きな作家です。代表作は『グレート・ギャツビー』『楽園のこちら側』など。 ・人となり アメリカ中西部の生…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その6、O・ヘンリー

O・ヘンリーはアメリカの作家です。本名はウィリアム・シドニー・ポーター。長編はなく、意外な結末と示唆に富んだ優れた短編を多数残しました。代表作は『賢者の贈り物』『最後の一葉』など。 ・人となり なかなかすごい経歴の持ち主で、銀行で働いていた時…

文豪とホロスコープその5 アメリカ作家編、トウェイン

マーク・トウェインはアメリカの作家です。本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズで、小さい頃から憧れの職だったミシシッピ川の水先案内人の用語、安全水域を表わす「深さ二尋(マーク・トウェイン)」から取ったそうです。代表作は『トム・ソーヤー…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その4、オルコット

ルイーザ・メイ・オルコットはアメリカの女性作家で、著書の『若草物語』が有名です。代表作は『若草物語』シリーズ。 ・人となり オルコットは四人姉妹の次女で、姉妹の様子は『若草物語』の中にも反映されています。随分と教育熱心な家庭でしたが、小さい…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その2、エドガー・アラン・ポー

エドガー・アラン・ポーはアメリカの作家で、詩や怪奇小説の短編を主に書きました。代表作は『大鴉』『アッシャー家の崩壊』『黒猫』など。 ・人となり 推理小説、怪奇小説の祖で熱狂的なファンが多い人です。大ファンの一人である江戸川乱歩がペンネームと…

文豪とホロスコープ アメリカ作家編その1、ホーソン

ナサニエル・ホーソンはアメリカの作家です。ピューリタンの名門一族の出身で、代表作は『緋文字』『七破風の家』の他、短編集や児童文学なども書いています。 この『緋文字』はアメリカの古典中の古典で、アメリカでは学校の教科書にも使われたりしているそ…

文豪とホロスコープ アメリカ文学編

一ヶ月ごとに更新テーマを変えています。 先月は12星座で作家。 11月のテーマはこれ。 『アメリカ文学について』。 日本国内に比べたら知名度は低く、 イギリスやフランスに比べたら歴史は浅いですが、 (=人数が限られて書くのが楽ですが) その分、な…

魚座作家について

魚座作家はとても不思議なんですが、日本人作家がめちゃめちゃ多い。海外作家はあまりいないのに、なぜか日本人だけ。日本は魚座っぽいと言われている影響でしょうか。しかも、志賀直哉や芥川龍之介、横光利一などの大物が多いです。日本の小説は一時期、心…

蠍座作家について

蠍座作家は「謎」が好きです。推理小説や怪奇小説などに惹かれる人も多いようです。この謎には人間の心――深層心理も含まれます。夜とか生とか死とかが象徴になることも結構あります。愛ならば一途で重いほどの純愛です。特に、蠍座には恐怖や欲望という感情…

蟹座作家について

蟹座の守護星は月です。月はその人の感情、女性性、家庭環境などを表わします。そのせいか、蟹座の作家は母なるもの、自分を保護するもの、自分を形成しているもの、などに惹かれる傾向があるようです。母親や家庭、時には父親に対してコンプレックスを持っ…

水瓶座作家について

水瓶座作家は人数が多いです。現時点で210人中28人。牡牛座の倍以上います。そのためか、大物も多いです。スタンダール、ディケンズ、森鴎外、夏目漱石、サマセット・モーム、ジョイスなど。 水瓶座は未来志向で不思議ちゃんと言われますが、作家にもそ…

天秤座作家について

天秤座の作家のテーマはずばり「美」です。耽美派のワイルド、谷崎潤一郎(火星木星天秤)、江戸川乱歩あたりが代表で、他にも芸術家肌だったり、美しい文章を書く傾向にあります。ただし、完全完璧な美よりも、醜さと隣り合わせの美を好む人も多いです。ワ…

双子座作家について

双子座は語り(テリング)の名手です。読んでいてすっと頭に入ってきて、会話文が上手く、口で話しているのを、そのまま聞いているような感じがします。芸術というより、純粋な読み物としての面白さでしょうか。純文学というよりも大衆文学です。民衆的、庶…

山羊座作家について

山羊座の作家を並べてみると、やたら貫禄があります。E・A・ポー、尾崎紅葉、菊池寛、堀辰雄、サリンジャー、三島由紀夫、ウンベルト・エーコなどなど。なるほど、その道の一流が多い。たとえ通俗小説だったり、題材が世俗的だったとしても、軽佻浮薄の娯楽…

乙女座作家について

乙女座作家を見ていて思うのは、自然が大好きだなあ、ということ。題材に自然を取り入れるのはもちろん、自然の描写が巧みだったり、重要なシーンが自然を活かして描かれることも多いなあ、と思います。たとえばゲーテ『ファウスト』の復活祭のシーンとか。…

牡牛座作家について

不思議と牡牛座作家は稀少です。手元にデータのある210人中、太陽星座が牡牛なのは12人。全体の5%です。ちなみに最高値は水瓶座の28人。感覚的な牡牛座だから、文章にして書くよりも見える形にすることが得意だから?それと関連して、劇作家の多い…

射手座作家について

射手座の作家は距離がキーワードです。旅は射手座の管轄ですが、旅行記や外国に縁が深い作家が多いです。スウィフトの『ガリバー旅行記』はその典型です。トゥェインやコンラッド、メルヴィル(月射手)など、冒険や旅に縁の深い作品が多いです。キャロル(…

獅子座作家について

獅子座作家はやっぱり華があるというか、明るい人が多いなあと思います。獅子座の守護星の太陽は太陽系の中央で、一番重力の強い星です。そのせいか、獅子座は人を惹きつけるところがある、と言われます。獅子座作家の作品は、物語そのものに引力があります…

牡羊座作家について

今月はしばらく星座別作家の特徴について書いていきます。 ――――――――――――――― 牡羊座作家の特徴は素直さ。良い意味で物語の構造が単純で、わかりやすい。率直で描写が力強く、長編より短編の方が得意な傾向が強い。芥川龍之介(月金星牡羊)は短編がほとんどで…

文豪とホロスコープ海外編その2 モンゴメリ

海外編2回目です。 今度も好きな作家でやらせてもらいます。 わたしが好きな本として多分、真っ先に挙げるだろうものが『赤毛のアン』です。 あの生活感が好きなのはもちろんですが、 日常の大半を想像に費やしているアンと、わたしが似ているなあと思うか…

文豪とホロスコープ海外編その1 H・C・アンデルセン

お久しぶりです。 (趣味の)小説のプロット作りのため、久しぶりの更新です。 日本の作家がおおかた終わった(まだまだ残ってますが)ので、 日本以外の作家に入っていこうと思います。 とはいえ、日本に比べて世界は広いです。 英米文学、フランス文学、ド…

星座別作家まとめ

ホロスコープも集まってきたため、星座別に作家をまとめたページです。 なおこの場合の「星座」は太陽星座です。 今後も随時更新していきます。 牡羊座 ・二葉亭四迷(日本) ・島崎藤村(日本) ・小川未明(日本) ・佐藤春夫(日本) ・遠藤周作(日本) …

文豪とホロスコープその41 立原道造

立原道造は日本の詩人です。 13才の時に自作の歌集を作ったそうですから、かなりの早熟ですね。 詩人の他に建築家としても活動していて、賞を取ったこともあります。 しかし、24才と日本文豪でも屈指の若さで急逝しました。 代表作は『萱草に寄す』『暁…

永井荷風についてその1

前に永井荷風について書いた時、いまいちどんな人かわかっていなかったので、 集英社新書の『永井荷風という生き方』(松本哉、2006年、集英社) にて、勉強してきました。 以下、永井荷風についてまとめてみました。 1、女好き? 家庭嫌い? 永井荷風…

文豪とホロスコープその40 織田作之助

織田作之助は日本の小説家です。通称、織田作(オダサク)。 大阪の下町情緒溢れる作品を書くことで知られています。 代表作は『夫婦善哉』『世相』『可能性の文学』など。 大阪の仕出屋が実家で、大学は三高(今の京大)。 これは当時異例のことだったそう…