文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

日本の作家

文豪とホロスコープその41 立原道造

立原道造は日本の詩人です。 13才の時に自作の歌集を作ったそうですから、かなりの早熟ですね。 詩人の他に建築家としても活動していて、賞を取ったこともあります。 しかし、24才と日本文豪でも屈指の若さで急逝しました。 代表作は『萱草に寄す』『暁…

永井荷風についてその1

前に永井荷風について書いた時、いまいちどんな人かわかっていなかったので、 集英社新書の『永井荷風という生き方』(松本哉、2006年、集英社) にて、勉強してきました。 以下、永井荷風についてまとめてみました。 1、女好き? 家庭嫌い? 永井荷風…

文豪とホロスコープその40 織田作之助

織田作之助は日本の小説家です。通称、織田作(オダサク)。 大阪の下町情緒溢れる作品を書くことで知られています。 代表作は『夫婦善哉』『世相』『可能性の文学』など。 大阪の仕出屋が実家で、大学は三高(今の京大)。 これは当時異例のことだったそう…

文豪とホロスコープその39 中島敦

中島敦は日本の小説家です。 中島敦といえば眼鏡と『山月記』。 だいたいの人が知っているのは、高校の教科書で『山月記』の作者としてと思います。 代表作は『山月記』『光と風と夢』『かめれおん日記』など。 中島敦は代々続く漢学者の家に生まれました。…

文豪とホロスコープその38 太宰治

太宰治は日本の小説家です。 坂口安吾、織田作之助、石川淳らと戦後に無頼派として活躍した作家です。 日本三大文豪に挙げられることもあり、日本を代表する作家としても良いでしょう。 代表作は『走れメロス』『斜陽』『人間失格』など。 前にも書きました…

文豪とホロスコープその37 中原中也

中原中也は日本の詩人です。 30才とかなり早めに亡くなりましたが、死後に再評価が進みました。 代表作の詩集は二つだけで『山羊の歌』『在りし日の歌』、他翻訳など。 詩では「サーカス」とか「汚れつちまつた悲しみに・・・」とか。 「サーカス」の「ゆ…

文豪とホロスコープその36 坂口安吾

坂口安吾は日本の小説家です。 戦後に無頼派、新戯作派と呼ばれたグループの旗手のような人です。 小説以外にも文化評論、随筆、推理小説、忍者活劇ものと幅広く書いています。 代表作の『堕落論』も文化評論で、 「人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要…

文豪とホロスコープその35 堀辰雄

堀辰雄は日本の小説家・詩人です。 代表作の『風立ちぬ』は、2013年公開のジブリ映画でちょっと有名になりました。 あれからもう5年か・・・ 代表作は『聖家族』『風立ちぬ』『菜穂子』など。 東京出身で、妾腹という複雑な出生をしています。 学生時代…

文豪とホロスコープその34 小林多喜二

小林多喜二は日本の小説家です。 プロレタリア文学の代表として、著書の『蟹工船』がよく知られています。 代表作は『蟹工船』『一九二八年三月十五日』など。 秋田県の出身で、北海道の小樽で育ちました。 実家の貧しさや身近に酷使される労働者を見たこと…

文豪とホロスコープその33 中野重治

中野重治は日本の詩人、小説家です。プロレタリア文学者としてがとくに有名で、 戦後は参議院議員をやっていたこともありました。代表作は『歌のわかれ』『梨の花』など。 福井県出身で、学生時代、関東大震災で金沢に避難していた室生犀星に弟子入りしまし…

谷崎潤一郎『痴人の愛』のナオミの謎

昨日、『痴人の愛』を読み終わりました。 もっと早く読んでも良かったかもしれない。 『痴人の愛』とは色々と谷崎潤一郎の作品です。 ひと言で言えば、「冴えない中年がナオミという小悪魔な少女の奴隷になる話」。 ドM作家の谷崎氏のドMさがよく出ている作…

日本文豪についての傾向と理解

なんか受験対策本みたいなタイトルをつけましたが、 ホロスコープを見た人数も増えてきたので、 ここらでひとつ、日本文豪についてまとめてみたいと思います。 データのみなら50人以上集まっているので、 眺めていると、おおまかに傾向みたいなのが出てき…

文豪とホロスコープその32 梶井基次郎

梶井基次郎は日本の小説家です。 31才で亡くなったため、作品数は少ないですが、個性の強い作品が多いです。 「桜の木の下には死体が埋まっている!」(『櫻の樹の下には』) という言葉は有名ですね。 代表作は『檸檬』『櫻の樹の下には』『Kの昇天』など…

文豪とホロスコープその31 三好達治

三好達治は日本の詩人です。 代表作は『測量船』『駱駝の瘤にまたがって』など。 大阪出身で、幼少期は病弱だったそうです。 陸軍士官学校に入りますが、北海道まで大脱走して退学。 その後、三高(京大)から帝国大学に進みます。 たしかこの辺りで萩原朔太…

文豪とホロスコープその30 川端康成

川端康成は日本の小説家です。 日本人の文学者で初のノーベル賞を受賞した作家でもあります。 代表作は『伊豆の踊子』『雪国』など。 川端氏は自伝や随筆も多く残していて、 経歴やエピソードがWikipedia等にこれでもかというほどに載っているので、 興味深…

文豪とホロスコープその29 横光利一

横光利一は日本の小説家です。 本名はとしかずですが、作家としてはりいちと読みます。 独特の表現を使うことから新感覚派と呼ばれ、特に戦前の日本を支えた文豪です。 代表作は『蝿』『日輪』『機械』など。 新感覚派というのは、一例をあげると、 「特別急…

文豪とホロスコープその28 宮沢賢治

宮沢賢治は日本の詩人、童話作家です。 彼の作品は自然と宗教観が混ざった独特のものとなっています。 代表作は『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』詩では『春と修羅』があります。 小学校や中学校の教科書にも載っているため、知っている人も多いと思いま…

文豪とホロスコープその27 江戸川乱歩

江戸川乱歩は日本の小説家です。 日本の推理小説の大家で、明智小五郎シリーズが有名です。 推理もの以外にも怪奇、猟奇ものなども執筆しています。 代表作は『D坂の殺人事件』『陰獣』など、 推理以外では『パノラマ島奇譚』『人間椅子』など。 三重県出身…

文豪とホロスコープその26 吉川英治

吉川英治は日本の小説家です。 新聞連載小説、いわゆる大衆文学といわれるジャンルで活躍し、 主に、歴史上の剣豪や武将に題材を取ったものが多いです。 代表作は『宮本武蔵』『三国志』など。 特に、『宮本武蔵』はかなりの人気を誇ったようです。 吉川英治…

文豪とホロスコープその25 佐藤春夫

佐藤春夫は日本の小説家、詩人です。 代表作は『田園の憂鬱』『西班牙犬の家』など。 他、多数の評論や短歌も残し、 門徒三千人とも言われる、多くの弟子を育てました。 自分は、佐藤さんのことを文アルを始めて知ったのですが、 てっきり小説家だと思ってい…

文豪とホロスコープその24 芥川龍之介

芥川龍之介は日本の小説家です。 文学好きでなくとも、誰でも名前を知っている作家で、 おそらく、知名度でいえば夏目漱石と並んで、1,2を争うくらいでしょう。 代表作は『羅生門』『地獄変』『河童』など。 俳句集なども含めて、多数の作品を作りました…

文豪とホロスコープその23 室生犀星

室生犀星は日本の詩人、小説家です。 友人だった萩原朔太郎とともに、日本近代詩を支えました。 「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」(小景異情その二) という詩が有名です。 代表作は『愛の詩集』『抒情小曲集』『杏つ子』(小説)…

文豪とホロスコープその22 菊池寛

菊池寛は日本の作家です。 きくちかんと読みます。本名は寛と書いてひろし。 小説家というよりも、編集者・実業家としての方が有名かもしれません。 文藝春秋の生みの親で、数々の作品を世に送り出してきました。 芥川賞・直木賞を作ったのもこの人。 代表作…

文豪とホロスコープその21 萩原朔太郎

萩原朔太郎は日本の詩人です。 代表作は『月に吠える』『青猫』など。 群馬県の医者の息子として生まれました。 1日に生まれた長男だから、朔太郎と名付けられたそうです。 小さい頃は甘やかされて育てられ、超恐がりで、 小学校時代から気が弱くていじめら…

文豪とホロスコープその20 谷崎潤一郎

祝・20回目は日本の大作家、谷崎潤一郎です。 代表作は『刺青』『痴人の愛』『細雪』など。 谷崎氏といえば変態・マゾヒスト。 耽美派と言って、小説に美しさや芸術性を追求した人です。 「女性にいじめられたい」欲求があったのか、作品内では 冴えない男…

文豪とホロスコープその19 石川啄木

石川啄木は日本の歌人です。 一時期は小説や詩を書いていた時もありましたが、 やはり一番有名なのは短歌です。 「東海の 小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたわむる」 「はたらけど はたらけど 猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る」 などが有名ですね…

文豪とホロスコープその18 若山牧水

若山牧水は歌人です。 酒と旅と自然を愛したと歌人と言われていますね。 『白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ』 という短歌はどこかで聞いたことのある方も多いのでは。 代表作は『海の聲』『別離』など。 私事ですが、文アルの当図書…

文豪とホロスコープその17 武者小路実篤

武者小路実篤は白樺派の作家です。 読みはむしゃのこうじさねあつ、です。本当はむしゃこうじらしいですが。 通称、武者(ムシャ)。 長いので、以下は武者さんとします。 理想主義、人道主義の白樺派のリーダーとして活躍しました。 出身は華族のお坊ちゃん…

文豪とホロスコープその16 北原白秋

北原白秋は国民詩人と言われるほど有名な詩人です。 詩の他に、短歌や童謡の作詞も行いました。 詩は知らなくても、「雨降り」、「ゆりかごのうた」「とんぼの目玉」など、 一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 代表作は『邪宗門』『桐の花』など…

文豪とホロスコープその15 高村光太郎

高村光太郎は日本の詩人です。 有名な詩は「道程」「ぼろぼろな駝鳥」「レモン哀歌」などでしょうか。 教科書に載っていたのをよく覚えています。 代表作は『道程』『智恵子抄』などの詩集の他に、多数の芸術作品があります。 高村光太郎は詩人であると同時…