文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープその24 芥川龍之介

芥川龍之介は日本の小説家です。

文学好きでなくとも、誰でも名前を知っている作家で、

おそらく、知名度でいえば夏目漱石と並んで、1,2を争うくらいでしょう。

代表作は『羅生門』『地獄変』『河童』など。

俳句集なども含めて、多数の作品を作りましたが、

その作品のほとんどは短編でした。

 

東京生まれ、生後数ヶ月で生母から育ての親へと養子に出されます。

学校の成績は優秀で、学生時代から作家として活躍していたそうです。

親切で、自宅には様々な人が訪れたと言いますが、

生活苦や家族の問題などの心労が重なり、

最後は睡眠薬で服薬自殺。

「ぼんやりとした不安」という遺書の一節は有名です。

 

芥川龍之介といえば、いろいろエピソードがあって、

大の風呂嫌いだったらしいとか、犬が嫌いだったとか。

甘党で『しるこ』という随筆内でしるこについて熱く語っているとか。

奥さんにかなり熱烈なラブレターを書いたとか(笑)

また、夏目漱石志賀直哉を尊敬していたそうです。

友人も多く、菊池寛谷崎潤一郎佐藤春夫室生犀星堀辰雄や、

田端のご近所さんのことは文章内でもよく語っています。

自殺や『河童』『歯車』等の印象で、根暗で病んでるイメージがありましたが、

意外と明るくお茶目な人だったようです。

 

芥川龍之介(1892/3/1 出生時間不明)

魚座の太陽、牡羊座の月。

太陽は水星とコンジャクションしています。

魚座といえば、ぱっと宗教の関連が浮かびます。

芥川さん小説はけっこう宗教色の強いものも多く、

古典を中心にした王朝物の他、キリシタン物が有名です。

キリスト教はもろ魚座っぽいですね。

奉教人の死』『南京の基督』『西方の人』あたりが後者にあたります。

また、『河童』の中にも宗教観を示すものがちらほら見えます。

性格面でも優しくて親切で慕われていたというと言いますから、

こういうのは魚座らしいな、と思います。

そういえば、芥川さんの文章は理知的と言われるのですが、

太陽や水星は、論理的な風星座ではないことがちょっと意外でした。

魚座のテーマは、たとえば信仰や宗教に代表されるように、

本来言語で捉えられないものです。

それをどうにか水星が言語化しようとして、

ああいった理性的、知性的な文章になるのではないか、

とも考えられますね。

 

 

魚座の太陽と水星は双子座の海王星冥王星とスクエアしています。

この組み合わせは病みそうだなあ・・・

とくに、太陽と冥王星がコンジャクションやハードアスペクトだと、

ちょっと精神的に危ない作家が多いような気がするのですが、

芥川さんも普段から睡眠薬を使ったり、偏頭痛に悩まされたり、

危ういところがあったようですね。

自殺の原因には諸説ありますが、宗教観という説もあります。

 

芥川さんは聖書を愛読していたそうで、

そして、自殺の時にも枕元には聖書が置かれていたとか・・・

魚座の信仰を、双子座の理性が打ち壊してしまったのかもしれないなあ、

とも思いました。

 

さて、芥川さんは魚座も強いですが、

牡羊座も強いです。

月と金星が入っています。

これは、ちょっと驚きました。

牡羊座と言えば、純粋・元気・ちょっと怒りっぽい等々・・・

芥川さんにそのイメージは皆無でしたが、

子供のころは負けん気が強かったこと(月は子供時代を意味する)、

奥さんに熱烈なラブレターを書いたこと(金星は恋愛の意味)、

それから偏頭痛?(牡羊座の担当部位は頭部)など、

けっこう思い当たる節があるなあ、と思います。

あと、牡羊座が強い人は童話や児童向けを書いている人が多いのですが、

蜘蛛の糸』『杜子春』など、芥川さんもけっこう書いています。

また、短編がほとんどというのも、

気が短いというか、せっかちな牡羊座らしいな、と思います。

 

余談ですが、

芥川さんの小説の中では、『地獄変』が好きなのです。

牡羊座は純粋さを意味し、魚座も殉教というテーマを扱っています。

芥川さんの小説観として、

人生丸ごとかけて何か(絵や小説などの作品)に打ち込む、

ということだったのかなあと思います。