文豪とホロスコープその14 志賀直哉
志賀直哉は明治~昭和の文豪です。
代表作は『暗夜行路』『網走まで』『城の崎にて』
裕福な家に生まれ、小さい頃は祖父母に相当可愛がられたようです。
当時、庶民では手の届かなかった自転車を買ってもらったとか。
ちなみに、その自転車は後に、かなりフリーダムに乗り回していたそうです。
実業家だった父親とは考え方や小説家という職について、結婚などで不和となり、
父親との葛藤や、和解が作品の大きなテーマになっているとのこと。
学生時代にはスポーツに夢中になり、
棒高跳びや水泳などが大得意だったそうです。
しかし、授業中はとにかく落ち着きがなく、二回落第しました。
そのおかげで二つ下の武者小路実篤と同級生になり、
『白樺』を発行し、生涯の親友になる出会いがあったとも言えますが。
文壇の中心になってからは、様々な人が自宅を訪れました。
小説では簡潔で無駄のない文章が賞賛され、
「小説の神様」と称され、文章の手本とされました。
影響を与えた作家は、芥川龍之介、菊池寛、谷崎潤一郎、川端康成など数えきれず。
太宰治は『如是我聞』という文の中で、(かなり個人的な)悪口を言い、
織田作之助は志賀直哉の作品ばかりでは小説の可能性を狭める、と言いました。
それほど影響力があった作家だった、ということでしょう。
志賀直哉(1883/2/20 出生時間不明)
太陽は魚座、月は獅子座で確定。
太陽はともかく、月は大納得。
小さい頃から可愛がられたこととか、スポーツ大好きなところとか、人望があったところとか。
『城の崎にて』は心境小説として高く評価されています。
心境小説とは、
自分の身の回りの実体験を書くことで、自分の考えや思いを書いた小説のことです。
自分のことを書かせるなら、獅子座ほど向いてる人はいないんじゃないでしょうか。
それが自己の内心を表わす月ならば、なおさら。
魚座というのも、一時期キリスト教に凝っていたり、和解や許しをテーマにした作品など、
魚座っぽいテーマを扱っているとも考えられます。
注目するべきなのは、
・水星と火星が水瓶座でコンジャクションしていること、
・牡牛座と乙女座と山羊座で地のグランドトラインがあること、
・双子座の木星があること、
でしょうか。
かなーり作家向きのホロスコープをしているなあ、と思います。
水星と火星のコンジャクションは旺盛な執筆力を表わすとされています。
しかも水瓶座となると、冷静で適切で客観的な書き方になります。
客観的な見方というのは、小説では一般的に好まれます。
偶然かどうかわかりませんが、日本では太陽水瓶座の作家がとても多いです。
それに地属性のグランドトライン。
双子座の木星も結構大作家に見られますが、
主に登場人物の書き分けや人物描写に優れる、
という傾向があると思います。
面白いというか、上手い話作りが得意だったのだろうと思います。
実際の性格にすると、かなり俺様で頑固そうですけどね。
あまり人の話を聞いていなさそうな感じ。
あ、でもスポーツは得意そうです。火星と水星のコンジャクションで。
交通ルールはあまり守らなさそうですが。水瓶座なので。
文章が上手かったこともありますが、
日本人好みの小説が得意だったんだろうな、とも思います。
日本人は魚座や水瓶座あたりの作家が好みの印象があるんですが、どうでしょう。
わたしとしては、誰が一番上手いというより、
作家が自分らしさを発揮できている作品が一番だと思いますが。
水瓶座の強い志賀さんとは合わなそうですね。