文豪とホロスコープ

星占い&読書好きが主に古今東西の文豪のホロスコープを見ていきます。ほか、読書感想や星占い関連について、日々のつれづれなど。

文豪とホロスコープその6 田山花袋

こんにちは。

今日は日本自然主義田山花袋氏について書きたいと思います。

 

群馬県出身、尾崎門下に入りますが、紀行文などを書いて注目を浴び、『蒲団』などの自然主義文学で名をあげました。

ちなみに好物は羽二重団子。

代表作は『蒲団』『田舎教師』『一兵卒』その他温泉などの紀行文。

 

田山花袋といえば『蒲団』。

これのせいで、あちこちで変態作家とか、不名誉な称号を得ている方ですね。

わたしが大学かどこかで聞いたあらすじによると、

「美人の女弟子の蒲団に顔をうずめて泣く」

というラストシーンしか印象に残っていない残念っぷりですね。

当時は自分の心情を赤裸々に書いたのがウケたらしいです。

他、美少女好きと言われてますが、実際に美少女が出てくる話が多いですね。

少女病』という話では美少女に見とれた挙げ句に電車から転落死する中年が出てきます。

 

 

さて、そんな変態作家とされている田山氏のホロスコープはというと、

田山花袋(1872/1/22 出生時間不明)

結構まともです。

水瓶座の太陽と双子座の月。

どちらも風星座で職業作家向きと言えそうですね。

さらに水星、土星山羊座です。

リアリティのある観察力、描写力に優れていそうです。

モーパッサン等の自然主義の影響を受けてリアルな描写を心がけていたそうです。

ちなみに、この山羊座土星は、国木田独歩もそうでしたが、

徳田秋声島崎藤村などの同年代の自然主義派に共通しています。

現実的であることを重んじる、ということですかね。

ここまでで、まあ常識人だな、と思います。山羊座ですし。

変わった点といえば、

太陽と天王星のけっこうタイトなオポジションがあるくらいです。

急に人をびっくりさせるようなことをやらかしそうですね。

 

金星もわりとまともです。

ただ、出生時間不明なので何とも言えませんが、

双子座の月と射手座の金星のオポジションが気になります。

月と金星がアスペクトを結んでいると

恋愛体質、

という感じがしますが、

月と金星がハードだと

不倫や離婚、望まない結婚、

という様子が出てくる印象です。

結婚した後でも恋愛に走ってしまう感じですね。

『蒲団』は既に妻子ある小説家が女弟子と道ならぬ恋に落ちる話、

です。

しかも、射手座の金星です。

チャラそうです、プレイボーイです。(個人的な印象です)

結婚しても落ち着きそうにありません。

多分、田山氏は変態というより、単なる女の子好きだったんだろうなと思います。

あとはすごく正直だっただけでしょうか。

 

田山氏の小説は青空文庫でちらっと読んだだけなのですが、

さすが自然派を名乗っているだけあって、描写力はもちろん優れているのですが、

会話が面白い

と感じました。

同じ自然主義国木田独歩とか徳田秋声との差はその辺りが顕著でしょう。

これも双子座の月の威力かなあ、と思いました。

今度、じっくり読み比べてみたいです。